Webプログラマ・Webエンジニアの年収はどれくらい?

既にWebエンジニアとして勤務されている方はもちろんですが、これからエンジニアを目指すにあたって、どの程度収入が得られるものなのか気になるという方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、エンジニア・プログラマの年収について見ていきたいと思います。

Webプログラマ(Webエンジニア)ってなに?

現在、IT業界が盛況になっており、IT業界で欠かせないのがプログラマーです。
プログラマーといっても様々な分野があります。ゲームやアプリなどのソフトウェアを開発実装する人たちをプログラマーと呼びますが、その中でwebサイトやwebサービスに特化したプログラミングを行うwebプログラマと呼ばれる人たちがいます。
Webディレクターやシステムエンジニアが設計した仕様書に従い、web上のシステムを構築していきます。

例えば、インターネットショッピングのサイトで簡単に商品を検索し購入できるような仕組みがありますが、これはひとえにwebプログラマーのおかげです。Webプログラマーが作成したプログラムのおかげでユーザーは快適なインターネット生活を送ることができるのです。

Webプログラマの年収はどれくらい?

厚生労働省が公開している賃金構造基本統計調査をみることで、ある程度年収を調べることができます。「ある程度」という言葉をつけている理由は、webプログラマー・webエンジニアまで細かい分類がされていないためです。調査結果のリストを確認すると、システムエンジニアやプログラマーとしてまとめられています。システムエンジニアといってもすべての人がwebにかかわっているわけでもなく、同様にすべてのプログラマーがwebにかかわっているわけではありません。そういうわけで、本来はwebプログラマーの年収といいたいところですが、まずは一階層上のプログラマーの年収として紹介していきたいと思います。

プログラマーの年収

プログラマーの年収を調べるために、厚生労働省がだしている賃金構造基本統計調査を利用します。賃金構造基本統計調査は年代別、男女別に掲載されています。
年収ではなく、月給(きまって支給する現金給与額平均)とボーナス(年間賞与そのた特別給与額平均)が掲載されているので、今回は年収を「月給×12+ボーナス」として計算することにします。

プログラマー男性の年収
20代:392万円
30代:465万円
40代:536万円
50代:565万円

プログラマー女性の年収
20代:331万円
30代:412万円
40代:455万円
50代:495万円

同世代で見ると男性の方が40~70万円高いことがわかります。また、40代~50代にかけては給与の上昇はとまりますが、20代~40代までは1年で6万円(10年間で60万円)近くあがることがわかります。

次に企業規模別で年収をみてみます。
企業規模が10~99人:378万円
企業規模が100~999人:411万円
企業規模が1000人以上:534万円

大企業になるほど給与が良いのは予想通りです。大企業になると、離職率が下がるので平均年齢が高いというのも平均給与が高くなっている要因の一つと考えられます。
そのため、30代でwebプログラマーを目指す場合、大企業じゃないと年収が低くなると考えてしまうのは少し早合点になってしまうので注意しましょう。
平均給与は平均年齢や男女比率などを考慮していないので、あくまでも参考にすることをおすすめします。

webプログラマ・webエンジニアの年収を試算してみる

先ほどの厚生労働省が公開している資料と当社が保有する情報、インターネット上に公開されているWebプログラマ・webエンジニアの求人情報から、webに特化したプログラマ・エンジニアの年収を見てみると、
年収400万円~600万円の間に6割程度の人がおさまっています。

そのため、上記で解説した厚生労働省が提供するプログラマの年収帯と同程度と考えられます。

webプログラマはどうすれば年収を増やせる?

Webプログラマーはwebサイトやサービス構築のため、HTMLやCSSと呼ばれるマークアップ言語は必須で、さらにフロントエンドやバックエンドのプログラミングスキルも必要です。どちらか一方しかできないというよりは、バックエンドとフロントエンド両方を理解していることが重要でしょう。また、年収をあげるという点では、プログラマーとして経験を積み、webプログラマーを統括するwebディレクターやシステムエンジニアを目指すのも一つの方法です。

プログラマーとしてプロフェッショナル路線で年収をあげていくためには、新領域や新たなテクノロジーに対応していくために、常に最新のスキルを保ち、新しい言語や仕組みが出てきたらとにかく使って何かを作ってみるというような姿勢も重要です。
それ以外のおすすめは、フリーランスとして働くというものと海外企業や外資への転職です。特に海外企業への転職に関して、国内企業よりもwebプログラマーを優遇採用してくれる傾向があります。しかし、その分、能力が足りないと判断されるとすぐに解雇されるリスクも伴います。

ちなみに、アメリカのエンジニアの平均年収は851万円程度(Bureau Of Labor Statistics;労働者統計による)と国内に比べてかなり高くなっています。自分の能力に自信がある人は海外にでてみてもよいかもしれません。

日本国内においては、まだまだエンジニアの待遇は整備している途中段階であるため、エンジニアに理解のない企業や経営者も少なからず存在しており、そうした企業に入ってしまった場合、どんなにスキルを磨いても年収が上がらない場合もあります。

それでも、現在はエンジニアを大事にしていこうという動きは大きくなってきていますので、年収などの給与面のみならず、働きやすさや将来性という点で見ても、これから先、日本国内においても期待が持てる職種の一つと考えられます。

また、プログラマーが年収をあげたいと思った際はコミュニケーション能力も重要なスキルの一つとなります。プログラマもプロジェクト要因の一人であることを考えるとコミュニケーション能力の有無が重要になってくることから年収UPをかんがえるのであればコミュ力も鍛えていきたいと言えます。
参考:活学ITスクールblogプログラマーが年収1,000万円を目指すには?具体的方法や注意点を徹底解説

なお、年収をUPさせたい、現状の年収が適正かどうか知りたいというケースではIT・Web業界に強い転職エージェントなどから情報を得ることで、知ることができますので、利用を視野に入れてみると良いでしょう。