介護士が残業が少ない職場へ転職するためのポイントは?

皆さんはどういった介護施設へと転職したいですか?

給料や待遇面もそうですが、出来るだけ残業が少ない施設へと転職した方がいいでしょう。

働き方改革が叫ばれている今、残業をなくそうと各施設も取り組んでいます。

では、現状の介護施設での残業状況はどうなっているのか。

また、残業が少ない介護施設へ転職するポイントはどうすれば良いのか紹介していきます。

介護施設の残業の現状は

介護施設での残業はハローワーク等の求人にも記載されている事が多いですが、月に3時間と少ない施設が多いので、残業自体がほとんどないと思っている人もいるでしょう。

しかし、残業は確実にあります。

それもサービス残業がほとんどといってもいいでしょう。

酷い施設だと、タイムカード押してから残業をさせる必要があります。

タイムカードを押してからなので、書面上では退勤している事になっていますが、実情は大半の人がサービス残業をしていてもおかしくないです。

何故サービス残業が多いのでしょうか。

1、人手不足による残業増

1番に上げられるのが人手不足が原因でしょう。

高齢者の数は年々増加しているにも関わらず、介護士の人数が圧倒的に不足しています。

少ない人数で施設を運営しなくてはならないので、その分一人一人の業務の負担も重くなっていきます。

そうなると就業時間内に終わらせる事が出来ずに残業する形となるのです。

また、介護保険で賄われる給与も余分に出せない事もあり、サービス残業となってしまうのです。

2、介護は人を相手にする仕事だから

介護だけではなく、サービス業全般に当てはまる事かと思います。

人を相手にするので、終業時間間際に様々な事が起こっても不思議ではないです。

利用者の方が転倒した、不穏になっている等。そういう時は残りの職員で対応しきれないので、仕方なく残業してしまうパターンも多いです。

また、ユニットケア等の施設では、仕事が単に遅いだけなのか、それとも利用者の対応をしていて遅くなったのかの判別をする人がいなく、判断出来ないのでサービス残業をしている職員も大勢います。

3、介護の仕事は日常業務以外の業務が多い

利用者の対応をしているだけが仕事ではないです。

様々な委員会や会議に出席をしなくてはいけませんし、その為の資料作りも行います。

また、行事がある場合、作成したり、準備に時間がかかるものです。

そういう仕事は日常の勤務の中では時間を作るのが難しく、どうしても就業時間後になってしまいます。

事業所としては就業時間内に行ってほしいので、結果的にサービス残業になってしまうのです。

どの介護施設は残業が多いのか

多かれ少なかれ残業がある介護施設は多いですが、中でも残業が多い施設はどのような施設なのか。

1、特別養護老人ホームは残業が多めのケースが多い

高齢者介護の中でも代表的な特別養護老人ホームも残業は多いです。

要介護度が3以上の方の入居の為、介護する頻度が高めになっていますので、その分目配りをする頻度が高まります。

また、入居人数も多い場合、各種委員会や会議も頻繁に行われますので、先程言った通り、様々な資料をまとめたりするのでサービス残業が必然的に多くなります。

2、老人介護保健施設

こちらも特別養護老人ホームと同様に介護度も高いですし、医療的な面も高度になっております。

急変したりする場合もあるので、その対応に追われる場合は残業となってしまうでしょう。

また、老人介護保健施設の場合は、3ヶ月に1回ケアプランの見直しが行われます。

その見直しに介護側でも出席する必要があるので、担当の入居者が多ければ多い程残業も多くなるでしょう。

3、グループホーム

認知症対応のグループホームも残業が多いです。

小規模多機能等だと入居者の人数も少なければ職員の人数も少ないです。

そうなると入居者と密に関わる事も出来れば、一人一人の業務負担も高くなります。その対応に追われてしまう事で残業になる可能性があるでしょう。

介護施設で残業が少ない事業所は?

では、比較的残業が少ない介護施設はどういう所なのでしょうか。

1、デイサービスは残業が少ないケースが多い

毎朝決まった時間に迎えに行き、決まった時間に自宅へ送迎するのがデイサービスの仕事です。

利用者が帰る時間が決まっているので、早く帰る事もないですし、遅く帰る事もないです。

送迎後に次の日の打ち合わせや、行事の準備等で残る事はないですが、利用者の対応で残業するという事はないと思っていいでしょう。

2、訪問介護

訪問介護も残業が少ないと思っていいでしょう。

決められた時間に、決められた時間内で終わらせなくちゃいけない訪問介護は遅くなり残業になる事はあまりないでしょう。

事業所に戻り報告するのに時間がかかると残業しなくてはいけませんが、何事もない場合はスムーズに帰りやすいです。

3、サービス付高齢者住宅

これも事業所によりますが、比較的自立している方が多く自由度が高いです。

介護をする場面もありますが、主に相談業務がメインになりますので、相談内容によっては残業する事が少なく定時で帰れる事もあるでしょう。その逆に相談内容によっては残業する場面も多くはなります。

残業が少ない介護施設へ転職するポイント

残業やサービス残業をしたくない人はどのように転職をすればいいのかポイントを紹介していきます。

1、ハローワークの求人を鵜呑みにしない

ハローワーク等に出している求人には月の残業が1~2時間程度と記載してある事が多いですが、そのまま鵜呑みにしない方がいいです。

この残業というのは月に1度行う会議の際の残業が多いです。それ以外の残業については記載されていませんので、ハローワークにて実際はどうなのか聞いてみるといいでしょう。

2、直接事業所に問い合わせしてみる

これは勇気のいる事ですが、事業所に直接問い合わせるのが一番確実と言えます。

月の残業時間は実際どうなっているのか、残業代はしっかり出るのか等を聞いてみるといいでしょう。働く前に事前に聞いておけば転職する目安にもなります。

3、介護士に強い転職エージェントを活用してみる

転職エージェントを活用してみるのも一つの手です。

転職エージェントには様々な情報が入っています。

掲載されている求人では分からない、実際に働いてた人からの生の声等を聞いていますので、詳しい情報を取り扱っているでしょう。

上手く転職エージェントを活用すれば事前に聞いておきたい事も代わりに聞いてくれるので便利です。

介護業界に強い転職エージェントであるきらケア介護求人では、介護施設内部の情報などもしっかり把握してくれている傾向にあり、情報が取りやすいため利用するのにおすすめです。

ブラックな環境から脱出し、働きやすい環境へと転職した介護職の方は多いので、現状残業で苦しんでいるようであれば一度転職の相談をしてみてはいかがでしょうか。

4、採用人数が多い所は選ばない

新規事業ではなく、前からある事業で多くの人数を募集している所は人手不足が深刻化してるので、選ぶのは注意した方がいいでしょう。

一概には言えませんが、多くの人数を募集しているという事は、現時点でその事業所は忙しいという事です。

そうなると残業も必須になってくる可能性が高いので、選ぶ際に気にしてみるようにしましょう。

5、シフト制の時間帯を確認する

2交代制、3交代制が当たり前の施設ですが、4交代制の施設もあります。

4交代制の場合、1日に最低でも4人以上勤務になりますので、その分業務負担が軽くなるので残業が少なくて済む事もあります。

残業が気になるならしっかり転職先の介護施設について情報収集を行う

残業はどこの事業所にも必ずあります。

その中でも残業を少ない所を選びライフワークバランスを充実させれるように、転職するポイントをしっかり抑えておきましょう。

転職にあたっては情報収集が重要となりますので、転職エージェント等も有効活用し、しっかり介護施設の情報を得て転職活動を行うようにしてください。

実際の残業時間や労働状況など、転職エージェントは名前の声もたくさん集めており、自身で情報収集しながら転職活動をするよりも効率的・効果的な転職活動を行うことができるようになります。

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