子どもが好きで就いた保育士という仕事。
しかし、いざ働き出してみると「こんなはずではなかった」と感じたことはありませんか?
保育士を「辞めたい」と思う場面は様々です。
ただ、「子どもが嫌いになったから辞めたい」と思う人をあまり見たことがありません。
「子どもは好きだけど保育士は辞めたい」そんな悩みを抱える方のために、“保育士を辞めたい理由”と“保育士資格を活かした転職先”をまとめて紹介していきたいと思います。
保育士を辞めたい理由
給料が低い
保育士は子どもの命を預かるとても重要な仕事ですが、責任が重い反面、それに見合う給料をもらえていないと感じる人が多くいます。
残業代が出ないことがほとんどで、ボーナスがないところも少なくありません。
私が勤務していた保育園は、ボーナス支給があったものの年間を通して1か月に満たない額でした。毎日サービス残業をしていたので、もし残業代が支払われていたらそのボーナスをはるかに上回る額になっていたと思います。
当時は一人暮らしをしていましたが、どんなに節約を頑張っても中々貯金することは難しく、将来のことを考えると長くは続けられないと感じていました。
残業が多い
基本、シフトに記載されている勤務時間は子どもと接する時間です。
しかし、保育士の仕事はそれだけではありません。連絡帳や日誌の記載、毎日の保育計画、設定保育や行事の準備など、机に向かう事務作業が大量にあるのです。
その仕事をいつするのかというと、勤務後や子どもたちが帰ってからになります。
そのため、自然と毎日残業をしなければならなくなったり、自宅に持ち帰って休日を返上して仕事をすることも多くあります。
自分の時間を削りながら働くことは、身体的にも精神的にも良いものとは言えません。疲れが十分に取れないまま仕事が始まってしまうと、子どもたちにも影響が出てしまいます。
人間関係のストレス
人間関係といっても相手は様々です。
同じ職場で働く先生たちとの連携や保護者との関わりなど、保育士にとってはとても重要な仕事の一つとなっています。
新人の頃は副担任として先輩保育士と一緒に保育を行っていくことが多く、その先輩保育士との上手くコミュニケーションがとっていかなければなりません。
私が新人の頃に一緒に担任をしていた先輩は優しくなんとか乗り切ることができましたが、同期の先生は同じクラスの先輩と上手くいかずに半年で辞めてしまいました。
どれだけピアノの能力や子どもたちをまとめる力があっても、人間関係が上手く築いていけなければやっていけない職種だと痛感したのを覚えています。
それでもやっぱり子どもが好き
ここまで、保育士が辞めたい理由をまとめてきました。しかし、これだけ過酷な現場でも、子どもはたまらなく可愛いのです。
給料が低いことも、残業が多いことも、人間関係が上手くいかないことも忘れてしまいそうなくらい、子どもの笑顔に癒される毎日です。
「せっかく子どもが好きで始めた仕事だから、子どもとずっと関わっていきたい」辞めようか悩んでいる方でも、このように考える方は多くいると思います。
そこで、ここからは“保育士資格を活かした転職先”についてまとめていきたいと思います。
保育士資格を活かした転職先
保育士の転職先①:託児所
保育園と変わらないのでは?と思う方もいるかもしれません。
ここでお伝えする“託児所”とは、デパートやイベント会場に併設されたキッズスペースや地域によって行われている一時預かり事業においての施設についてです。
一時的に保育が必要になったお子さんを預かるため、毎日同じ子が来るわけではありません。
しかし、その分毎日の日誌や週案、月案などの保育記録を行う必要がなくなり保育園と比べて事務作業が一気に減ります。持ち帰りの仕事や残業もほとんどありません。
子どもが帰ったら片づけや掃除をして帰ることができるでしょう。
仕事量が多くて辞めたいと考えている方にはおすすめの職場です。
保育士の転職先②:ベビーシッター
ベビーシッターとは、保護者の自宅に伺って代わりにお子さんのお世話をする仕事です。
ベビーシッターと聞くと赤ちゃんのお世話と思われがちですが、年齢は様々で小学生のお子さんを見ることもあります。
働き方としては、派遣会社に登録するかマッチングサービスを利用するのが一般的です。両方に共通するのは、自分の好きな時間に働けるということです。
基本一対一の関わりになるので責任は重大ですが、人間関係のストレスは軽減されやすいのではないのでしょうか。
もちろん保護者と接することはありますが、“預かってほしい時に来てくれた先生”なので、問題を起こさなければ感謝されることが多いです。
保育士の転職先③:乳児院・児童養護施設
乳児院や児童養護施設は、何らかの事情により保護者との生活が困難になった子どもたちを保護し、養育する施設です。
子どもたちは二十四時間そこで生活しています。
ここで働く保育士は先生でもあり親でもあるのです。
勤務時間は昼夜交代制が基本なので夜間勤務もあります。
ですが、その分保育園と比べてボーナスが高かったり手当てが多くついたりと、保育園と比べて給与面では安定するのではないでしょうか。家庭がある方には難しいかもしれませんが、保育園とは違ったやりがいを感じられることと思います。
転職を考えられている方は一度見学に行くだけでも、違った魅力を発見できるかもしれません。
保育士の資格を活かして転職する
保育士の仕事は、仕事内容も様々で大変なことが多い職種です。
子どもが可愛いだけではやっていけない仕事でもあります。
「辞めたい」と思うことは、たくさんあるでしょう。
しかし、職場は保育園だけではありません。
一つの資格で様々な職場で働けるのは保育士の魅力かもしれません。
自分の辞めたい理由が明確になれば、理想の働き方もイメージできるのではないでしょうか。
ここに記した以外にも保育士資格を活かした職場は多々あります。
せっかく子どもが好きで始めた仕事ならば、あきらめずに理想の職場を探してみてくださいね!
保育士資格を活かして転職をするのであれば保育士の転職に詳しい転職エージェント等に相談してみるのも良いかと思いますので、
保育園も含めどのような転職先があるのか知りたいという方は転職エージェント等に相談してみるのも良いでしょう。
本サイトでも保育士の転職で失敗しないコツや転職エージェントについて解説していますので、是非ご参考ください!