保育士を目指している人たち、あるいは保育士になれたけど仕事に疲れて辛いと感じている人たち。保育士は大変で辛いときもありますが、それ以上にやりがいのある仕事です。
保育士の魅力ややりがいを知って頂くために「保育士になって良かったと思う瞬間」を集めてみました。
日々の保育の中でも、1年に1度の行事ごとでも、仕事に喜びを感じられる瞬間はたくさんありますよ。
保育士としての日常の中でのうれしい瞬間
子どもの成長を見られたとき
子どもたちは、1日の中の多くの時間を保育園で過ごします。
特に0歳~1歳児は成長が著しい時期ですので、それを間近で感じることができます。
4月はまだ、バウンサーに揺られていたりマットに寝転がっているだけだったのに、1年たつと部屋の中を歩き回って、友達と一緒に遊べるようになります。
初めての寝返り・おすわり・ハイハイ・つかまり立ち・そして立って、歩き出す。
一生に一度しか見ることのできないその子の“初めて出来た”姿を見られるのは、保育士の特権であり幸せな瞬間です。
小さい子たちだけでなく以上児クラスでも、成長を感じられることはありますよ。
初めて跳び箱が飛べたり、逆上がりが出来たり、大きくなればなるほど一緒に出来たことを喜び合えるので、また違った感動を味わえます。
保育士として保護者との信頼関係が築けたとき
「先生が担任で良かった。」
私が、保護者から言われて一番嬉しかった言葉です。
保護者とのコミュニケーションは難しく感じることも多く、保育士を辞めたい原因になることもあります。
しかし、その分頼りにしてもらえていることがわかったとき“保育士になって良かった”と保護者の役に立てていることに喜びを感じることができます。
他にも、「家でもずっと先生の名前を言っているんですよ」「この子、先生のことが大好きみたいです」など、子どもにとって“大好きな先生”になれたときも、嬉しいものです。
年間行事でのうれしかった・良かった瞬間
運動会
クラスが上にあがるほど、行事での感動は大きくなります。
運動会は、行事の中でもメインとなるイベント。
その分、運動会前は普段よりも残業が増えたり、日々の練習で体力を奪われたり、正直大変なことがたくさんあります。
しかし、本番ではこれまでの苦労が飛んで行ってしまうぐらい、達成感や感動を味わえますよ。
去年の運動会を思い出して、1年間の成長をしみじみと感じることもできます。
保育士同士の絆が深まるのもこのようなときです。
年長児は、マーチングやカラーバンドをする保育園が多いのですが、私は運動会の中でこのときが一番感動しました。
担任ではなくても、練習を頑張っていた姿を知っているので泣けます。
子どもたちの頑張る姿を見られるのは、保育士にとって喜びの瞬間です。
お遊戯会
運動会と肩を並べるメインイベントといえば、お遊戯会。合奏や踊りや劇を、子どもたちが披露します。
保育園によって違いますが、衣装や道具を手作りする保育園では準備がものすごく大変です。
人数分の衣装を作り、小道具・大道具を作り、構成を考えたり音楽を準備したり、やることが山ほどあります。
冬にお遊戯会をする保育園が多いので、運動会が終わって息つく間もなく、準備を始めなければならないことも。
しかし、衣装を身にまとって一生懸命歌ったり踊ったりする姿は、本当に可愛くてたまりません。
保護者にとっても大切なイベントです。
ビデオに撮って将来見返したり、家族にとって大切な思い出になります。
そんな子どもたちの人生にとって大切な瞬間に携われていることが、嬉しく感じられますね。
子どもたちも達成感を感じられるのか、お遊戯会が終わった後は少しお兄さん・お姉さんらしくなってようにも見えます。
卒園式
保育士が、1年の中で一番感動する瞬間ではないでしょうか。
年長児クラスの保育士の中には、0歳から持ち上がりで担任をする人もいます。
子どもたちの成長した姿を見られて、保護者からも感謝されて、保育士として喜びを感じられる瞬間がたくさん詰まった日です。
「この1年、大変なことも辛いこともたくさんあったけど、また来年度も頑張ろう。」
そんな風に思えるかもしれません。
卒園した子どもたちが保育園に遊びにくれたときもうれしい瞬間
“保育士になって良かった”と思える瞬間は、在園児との関わりの中だけではありません。
卒園した子どもたちが、保育園に遊びに来てくれることがあります。
保育園のことを覚えてくれていることも、卒園後も成長した姿を見ることができるのも、嬉しいものです。
保育士を長く続けていったからこそ、感じられる喜びもあります。
保育士で良かったと思えることはたくさんある
日々働く中で、“保育士になって良かった”と思える瞬間はたくさん隠されています。
その瞬間を感じられるからこそ、明日も頑張ろうと思えるのかもしれません。
これから保育士を目指す人も、すでに保育士として働いている人も、保育士になった良かったと思えることがたくさんありますように、応援しています!