看護師という仕事は人のためになる素晴らしい仕事です。
人から感謝される仕事がしたい、と感じている方も多いようですが、看護師はまさに人から直接感謝される数少ない仕事の一つだと思っています。
国家資格で安定しているということもあり、看護師を目指す人は今増えています。
それにもかかわらず、最近では看護師を辞めたいという人は沢山。
今回はどのようなときに看護師が辞めたいと思うのかについて書いていきたいと思います。
看護師を辞めたいと思うとき
異動したとき
大きい病院では数年に1回異動があります。
大きい病院なら当たり前の異動ですが、仕事内容や周りの人の環境が変わって大変な時期は、きつくて辞めたいと思う人が多いみたいです。
ただ、異動したことで環境が良くなることもあるので、辞めたいと思っていた人が異動してやっぱり続けてみようかなと思うこともあります。
同じ年代の人が退職するとき
30歳前後で周りが結婚や妊娠・出産などで退職したとき、「自分もこのままこの病院にいていいのかな。」「自分も結婚したら辞めたいな。」などと思うようです。
また、50代くらいで早期退職を周りの人がしていたりすると「自分ももっとゆったり働きたいな。」「自分もそろそろ看護師辞めてもいいのかな。」という考えが出てきがちです。
看護師1年目のとき
看護師1年目はとにかく身体的・精神的にきついうえに、余裕がなくて患者さんのためになっているのかどうかも分からないくらい大変なことが多いので、「看護師にならなければよかった。」「何のためにこんな一生懸命働いているのか分からない。」と考えてしまう人が多いです。
1年目のとき辞めたいと思っていても年数を重ねて慣れたりやりがいを感じるようになれたら、少しは辞めたいという気持ちが緩和されていくかもしれませんね。
ただ、慣れてきても辞めたいという気持ちがずっと続く人ももちろん多く、そうした中でも頑張って続けている人もいれば、ある程度自分でここまで頑張ったら辞めると見切りをつけて転職をしたり看護師を辞める人もいます。
自分の生活スタイルに変化があったとき
結婚や妊娠・出産など、自分の生活が変わったことをきっかけに仕事のスタイルを一緒に変える人もいます。
看護師を一旦辞めて専業主婦になる人もいれば、夜勤や残業がない病院に転職したりパートに切り替えたりする場合もあります。
生活スタイルが変わったときに、自分の人生や今後のこと、仕事をどのように続けていくかなど考える人が多いみたいです。
病気になったとき
仕事を一生懸命していても、急に病気になったり検診に行ったら生活習慣を見直すように言われたり。
そういうときってちょっと冷静になって働き方を考え直す機会になります。
働こうと思えば働けるけど、無理して働いて病気になったり体を壊したりしたくはない、そう思っている人って多いです。
患者さんの健康も大事ですけど自分の健康についてもしっかり時運で考えないといけません。
インシデントを起こしてしまったとき
どんなに注意していてもインシデントが起こることはあります。
それが、仕方のないときだってもちろんあります。どんなに気を付けていても患者さんが転んでしまうこと、点滴などのチューブを抜いてしまうこと、もちろんあります。
忙しかったり、引継ぎがうまくいっていなかったり、周りに確認できる人がいなかったり、インシデントにはもちろん理由があります。
ただ、インシデントが重大なものであったり、命に関わるものだったとき、結構引きずってしまうことってあるんです。
それをきっかけに辞めたいと思う人も多いみたいです。
人間関係
この理由が1番面倒かつ意外と多いです。
どんなに忙しくてきつくても人間関係が良ければある程度続けることができます。
看護師全体で協力する体制ができていたり、愚痴を言う人が周りにいたり、新人看護師を厳しく優しく育てていこうとみんな考えてくれていたり・・・。
人間関係に恵まれていないと結構仕事ってきついです。
看護師の仕事もそれ以外の仕事も。
仕事内容も看護師はきついのに先輩看護師が意地悪だったりとか、当たってきたりとか。
そういう人を見てると自分はそういう風になりたくない、とか、もっと関係性の良い職場で働いてみたい、と考えてしまいますよね。
辞められない理由は人それぞれ
看護師を辞めたいと思っていても、辞めない方も意外と多いです。
お金・家族のため
看護師という仕事は他の仕事に比べて給料がやや高めです。
ものすごく給料がいいわけではないですが。
忙しくて夜勤や残業があるところだと、給料もそれなりにupします。
その給料に慣れてしまうとなかなか今より低い給料のところに転職したり、看護師以外の仕事をするのに勇気が必要です。
生活水準を落としてもいいという覚悟が必要ですよね。
他にやりたいことがない
この病院に転職したい、とか、看護師以外の仕事でやってみたい、ということがあれば思い切って辞めることもできます。
ただ、他にやりたいことや行きたいところがはっきりしていないから、とりあえず今のところを続けているっていう人が多いです。
なにかしら目標がある
例えば認定看護師や専門看護師、看護研究をしたい、ラダーを取りたい、など。
看護師という仕事や今の病院を続けることでなにか取りたい資格があったり、目標がある人はそれがモチベーションとなって、続けることができるようです。
人が足りていない
人が足りていないと辞めづらいです。
自分が辞めるともっと職場の環境が悪くなるのが分かると申し訳ないという気持ちもわいてきます。
辞めたくても引き止められて辞められないという人もたくさんいます。
きっかけがない
結婚や妊娠、引っ越し、介護など、きっかけがあると辞めやすいですが、それがないとなかなか辞めづらかったりします。
悩みを共有したり職場を変えてみることで気持ちが変わることも
看護師を辞めたいと思っている人は自分だけではなくて結構たくさんいます
今思っていなくても、1度は辞めたいと思ったことがあるという人は多いです。
辞めて新しい場所で働いている人や、辞めたいと思いながらも頑張っている人も、昔辞めたいと思っていたけど今はやりがいなどを見つけて働いている人も。
周りの人の意見を聞いたり、愚痴を話したり、周りに話せなければツイッターやSNSに同じように悩んでいる人がたくさんいるので、そういう場所で発散したり気持ちを共有するのもいいのではないでしょうか。
また、看護のお仕事などの看護師に強い転職エージェントに相談してみたり、実際に転職先を変えてみることで気持ちが一新され頑張れた、という方もいます。
現在抱えている悩みにもよりますが、職場が変わることで大きく変わることもあるようなので、いろいろ試してみるといいのかなと思います。