期限付き嘱託職員として勤務していて、転職の必要が出てきたときのお話です。
転職サイトに登録し、エージェントの方から何件か求人の紹介を受けました。
その中で、地域に馴染んでいる施設と感じて、とても働きやすそうだと感じた求人があり、応募の検討をしました。
1点気になったのは、業務時間外のボランティア活動が盛んな施設だったことです。
ボランティア活動は素晴らしいことだとは思いますが、休日が減るのも少し嫌だったので、転職エージェントの方にボランティア活動について確認してもらいました。
ボランティアは地域住民と一緒に行っている活動で、業務終了後や休日に職員が参加しており、業務の一環としてではなく、「ボランティアだけに有志が行っている」とのことでした。
面接時には、面接官の方から同じ説明があったので、それで安心して転職を決めました。
でも、いざ転職してみると、実際は半ば強制で休日を削ってのボランティア活動でした。
話が違うと思いましたが、終わったばかりの転職活動をまたやるのか…と思うと行動に出せず、自分の中で納得のいかないものは参加しない、と決めて働くことにしました。
しかし、勤続年数が長くなり任されることも増えた頃から、後輩に示しがつかないという理由で強制されるようになりました。
その状態が1年半続いて体調を崩しましたが、「出てもらわないと(病棟が)回らない」と人員不足について言われ体調がもっと酷くなりそうだったため、それを機に退職を決めました。
納得のいかないものは参加しない、と折り合いをつけたのが失敗でした。
慣れた頃には職員のほとんどが我慢して参加していることがわかったので、その時点で退職してもよかったかな、と思います。
職員は良い人が多くて、みんな向上心もあり、仕事がしやすい環境だったので退職を決めかねた所もありますが、「自分を守れるのは自分だけ」だと痛感しました。
転職の際は、転職エージェントや面接官の言うことを鵜呑みにするのではなく、実際に面接の場で感じた空気や職場を見学させてもらったりして、自身の目でもしっかり職場判断をしていくことも重要だなと感じました。