今回は看護師の「やりがい」について見ていきたいと思います。
看護師ってやりがいがある仕事なはずなのに・・・
看護師の仕事は本来やりがいがあるはずのもの
看護師の仕事は患者さんの人生に関わることができる素晴らしい仕事だと思います。
ドラマでも“看護師”が主役のドラマがあったり、医療系のドラマはとても人気があったりして、そのドラマをきっかけに看護師を目指す人もいるくらいです。
他にも、「実際に自分自身が入院したときの看護師さんがとても優しかったから自分も看護師さんになりたいと思った。」という人も多く、なりたい職業として看護師を挙げる人は少なくないです。
なんでこんなに「看護師 辞めたい」というワードを目にするんでしょうか
なりたい人も多くて、やりがいのある仕事のはずなのにどうしてSNSでは「看護師 辞めたい」という単語がたくさん出てくるのでしょうか。
看護師のやりがいを感じるときと感じないとき、それぞれについて書いていきたいと思います。
看護師がやりがいを感じるとき
患者さんやその家族の力になれたと感じたとき
病棟では患者さんを受け持ちますが、入院してきた患者さんの手術が無事に終わったり、病気が治って退院していくときには、受け持ちとして関わった看護師もとても嬉しい気持ちになります。
術後や治療の経過を見ながら、主治医と話し合ってなにかを決めたり、退院に向けて指導したりと、やることはもちろんたくさんありますが、その分、自分ならではの看護ができたと感じたときにみんなやりがいを感じるようです。
また、看護師の仕事をしていると治るばかりではありません。
患者さんを看取ることもあります。
そのときに、最期の時間を本人や家族の満足のいく形で過ごす手助けができたときは、また違ったやりがいを感じることができます。
受け持ちの看護師によって入院生活はまったく違うものになるという患者さんもいるくらい、看護師の仕事はとても重要なものなんです。
自分自身の成長を感じることができたとき
入職したばかりの頃はなにもできなくて、先輩看護師に教えてもらうことがほとんどですが、年数を重ねるうちに少しずつ皆成長してきます。苦手だった看護技術ができるようになったり、経験を生かして患者さんや主治医に色々な提案ができるようになったり、リーダー業務ができるようになったりと、少しずつ看護師としてスキルアップできていると感じたとき、やりがいを感じる人が多いようです。
給料をもらったとき
看護師の給料は高いといわれていますが、基本給が高い病院はあまり多くなく、実際は夜勤や残業が多いので給料が他の職業より少し高いと思われています。
なので、割に合わないと感じる人も多いようですが、忙しくて残業をたくさんしたり、夜勤にたくさん入った月は給料がポンと上がっていることが多いです。
もちろんお金がすべてではありませんが、大変だった月も、給料日に明細を見たら少し疲れが吹き飛ぶという人もいるみたいです。
看護師がやりがいを感じないとき
残業が多くて仕事中心になってしまっているとき
仕事中心で生活するのが悪いというわけではありませんが、患者さんの治療や健康のことを考えているのに、自分の生活はボロボロという看護師はなかなか多いです。
自炊する時間も体力も残っていないほど疲れていたり、シフト制で不規則な生活習慣を送っていたりと看護師の仕事は身体への負担が大きい職業です。
命に関わることもあるので、気を張って仕事をしているため、家に帰ってからもなかなか疲れが取れません。
「このまま仕事中心の生活でいいのかな。」と、冷静に自分の生活や人生のことを考えると、心配になったり、やりがいがなにか分からなくなったりするみたいです。
理不尽に注意されたとき
看護師は学歴も年代も経験も皆それぞれバラバラで、忙しい職場ではとくにピリピリとした空気になっているところが多いです。
そのような状況だと、なかなかみんな心に余裕がなく、ささいなことでも、きつい言い方で注意されることがあります。
言われた方も、注意されて仕方ないと思うときもありますが、理不尽だったり当てつけだったりすると、一気にやる気をなくしてしまいます。お局看護師、中堅看護師の中にはそのような言い方をする人がまだまだ多いです。
そんな年上の看護師の人達を見ていると、やる気をそがれるだけではなく、「こんな看護師になりたくないな。」と、看護師という仕事自体に対するやりがいがなくなってしまいます。
ほかにも患者さんやその家族から、身に覚えのないクレームを受けたり、無理難題を言われたりすることもあります。どれだけその人のためだと思って看護をしてもそれが伝わらないときには、やりがいを感じられにくくなってしまいますね。
看護師以外の職業をしている人が楽しそうにみえたとき
看護師以外にもたくさん世の中には職業はあります。
看護師の資格を取ったから看護師になるのが当たり前の流れだとも思いますが、看護師という仕事を活かして別の仕事をしている人もいれば、看護師という資格を捨ててまったく別の仕事をしている人も世の中にはたくさんいます。
専業主婦になっている人もいますね。
どの仕事もそれぞれきついとは思いますが、看護師を辞めたいと思っている人にとって他の職業はつい良く見えてしまうんです。
そんな気分のときは看護師としてのやりがいがなかなか感じられなくなってしまいますね。
看護師になってよかったと思える働き方を
看護師は本来やりがいのある職業です。
ただ、何にやりがいを感じるかは人それぞれで、今いる職場で感じられていなかった看護師としてのやりがいを転職したら感じられるようになる場合もあります。
看護師を辞めたいと思っている人はまずは環境を変えてみたり、考え方を変える工夫をしてみるといいかもしれません。
看護師という資格や今の職場を続けなければならない、などどいったことに縛られずに考えてみるのが大切です。
看護師の資格を取ってよかったと思える働き方をぜひもっと多くの人ができるようになればいいと思います。