終身雇用が当たり前の時代から、今では転職するのが当たり前の時代になってきています。
自分のキャリアアップの為に転職したり、給料を上げる為に転職したりすると言った理由が増えてきています。
しかし、まだ転職回数が多い=仕事を投げ出す。という風潮が根強く残っています。
介護の世界も同様に転職する人が多いですが、転職回数が多くなると転職しにくくなるのかどうか紹介していきます。
介護職の転職において転職回数は関係ない
介護業界で転職を繰り返し、回数が多くなったとしても、転職しにくくなることはないと思って良いでしょう。
高齢化社会が加速していく世の中で、介護の人手不足は深刻なものになっています。
どこの事業所でも人手不足なので、介護未経験の方でも就職しやすいのが特徴です。
介護の仕事を経験している人なら尚更歓迎されるでしょう。
年齢も気になる所ではありますが、それなりに体力があるのであれば問題ないです。
逆に年齢を重ねていると様々な経験をしている事が多いので、高齢者の話し相手にもなりますし、介護以外の知識が役に立つ場面も多くなるでしょう。転職回数が多く気にしている人も安心して転職していいです。
転職回数が多い人の注意点も
転職回数が多くても転職しにくくなる事はないですが、注意して欲しい点もあります。
介護の転職回数自体は多くても問題ないのですが、その転職期間がどれも続かずに1ヶ月未満だったりするのであれば問題があります。
受け入れる窓口が広い介護業界でも、何十回も短期間の転職を繰り返すようでは難しくもなります。
採用する側も「この人を雇用した時に、またすぐに辞めるのではないか。」という印象を与えてしまうのは仕方ない事です。
1度、施設が良いのか、訪問介護が良いのか、デイサービスが良いのかと、どの介護が自分に向いているのかを検討してみて下さい。
転職エージェント等を活用して相談してみても良いでしょう。
介護の転職理由
転職にも良い転職、悪い転職があるので、そちらを紹介していきます。
1、良い転職理由
自身のキャリアアップの為
介護の仕事をしていく上でキャリアアップは必要です。
無資格でも始める事が出来る介護ですが、介護福祉士を取得していけば給料も上がっていきます。
職場によっては介護福祉士を取得するまでの費用を負担してくれますので、資格取得を目指すに当たり、転職をしていくのも良いでしょう。
また、資格を取得してから、待遇の良い職場へ転職するのもオススメです。
自身のやりたい事への挑戦的な意味合いの転職
介護業界でも様々な形態があり、大まかにわけて、施設へ入所した方への介護、デイサービス等のその日の日中のみの介護、在宅での介護が分けられます。
自分でどの介護を行いたいのか、現在行っている介護では、自分に合わないのであれば、転職を視野に入れておくのもいいでしょう。
逃げる為の転職
逃げる為に転職するというのは一見悪い転職にも見られてしまいますが、そうでない場合もあります。
このまま現在勤務している職場にい続けると、肉体的にも精神的にも辛く病気になってしまうとなった場合は、逃げの転職も良いです。
体が資本の介護業界。壊れてしまってからでは取り返しが出来ない事だってあり得ます。まずは、自分の体と心を大事にし、1度違う介護業界へと転職してみるといいでしょう。
給料アップの為
生活していく上で給料が高いにこしたことはないでしょう。現在の給料に不満があり、転職先の給料や待遇が、現在よりも上であるならば転職を視野に入れていきましょう。介護福祉士の資格を持っているのであれば、処遇改善加算をしっかり受け取れる職場を探した方給料に反映されますので、そこも目安の一つにして下さい。
2、悪い転職理由
先を考えないで転職
転職するという事は仕事を一旦リセットする事です。
そうなると、給料はもちろん貰えませんので、転職をする場合、次の転職先を決めてから転職するようにして下さい。
そうする事で、年金や保険料の問題も簡単に手続きしやすくなります。
ただし、現在の仕事を続けながらでは、体と心が壊れてしまうのであれば、これに限った事ではありませんので。
明確な理由がない転職
人間関係が悪くて嫌だ。仕事が自分には合わないから嫌だ。という理由で転職する人もいますよね。
多少の我慢は必要ではありますが、自分でこのまま現在の職場で働き続ける意味が見出せないのであれば、転職を検討するのもいいでしょう。
ただし、漠然と「働く事が嫌。」という場合の転職はオススメしません。
働く事はどこに行っても変わらない事なので、そういう理由で転職する場合、次の職場でも同じことの繰り返しになります。転職する際は、明確な理由を持ってから転職しましょう。
そもそもなぜ転職回数が多くなってしまったのか、そこを認識して転職を繰り返さないことを考えよう
介護職に限りませんが、転職回数が多くなってしまう方の特徴で、
・なぜ転職するのかといった転職動機が整理できていない
・情報収集しない
この2点があげられます。
なぜ転職するのか、その目的・動機を今一度確認する
何かしらの希望や不満、不安を抱えているから転職を考えるのが通例ですが、転職活動を進めるうちに転職すること自体が目的となってしまうことがあります。
家族との時間を増やしたいから転職するのか、労働環境改善を目的として転職したいのか、キャリアアップを目的として転職するのか、今一度なぜ転職したいのかというその動機を掘り下げて考えてみてください。
転職理由・目的が達成できる職場へ転職できるよう情報収集しミスマッチを無くす
転職動機が明確になっていても、情報収集をしっかり行わないが故にミスマッチが起こり、結局また転職をしてしまうということも多くあります。
情報収集については、
「事前の情報収集」と「面接等の現場での情報収集」があります。
事前の情報収集をしっかり行うことについて
事前の情報収集については、求人票などをしっかりチェックするのは当然のことですが、転職先候補の内情まで含めて事前に確認しておくと良いでしょう。
転職先候補の介護施設等の内情については、知り合いや口コミ、転職エージェント等から情報収集することで得られます。
ある程度どのような雰囲気の介護施設なのか、どのような方針で運営されている介護施設なのか頭に入れておくだけでもミスマッチは減らせます。
面接の場や職場見学でも情報収集を行い、あなたの希望もしっかり伝える
また、それ以上に重要なのが面接の場での受け答えです。
面接に行くと、ついつい転職先が求める条件・内容ばかりに目が行き、先方に都合の良い返事ばかりしてしまう方がいらっしゃいます。
もちろん、内定を勝ち取らなければいけないので、面接の場ではあなたが役に立つ人材であること、やる気があることをアピールすることは重要です。
ただ、間違えていけないのは、面接はあなたが転職先の職場を確認する場でもあるということです。
上記で記載したあなたが転職する動機が達成できる職場なのかどうなのか、それを確認する必要があります。
先方に都合の良いことばかりを言うのではなく、質問されたことに対する受け答えや逆質問の場で、あなたの主張・希望も織り込むようにしましょう。
しっかり譲れない条件等を整理しておき、それを伝え、そのうえで内定がもらえるのであれば、かなりの確率であなたに合う職場と考えることが出来るでしょう。
面接の場で自身の希望を伝えることにネガティブな感情を持つ方もいらっしゃいますが、先方もミスマッチを防ぎたいと考えているので、伝え方にもよりますが、譲れない条件を整理しておき、そこは会話の中でしっかり確認するようにしましょう。
交渉事や確認することが苦手という方もいらっしゃるかと思いますので、そのようなケースでは転職エージェント等も有効活用してください。サポートしてくれます。
介護の転職においては転職回数はさほど気にしなくてもいい
介護業界で転職を繰り返し、転職回数が多くても転職しにくくなる事はないので大丈夫です。
しかし、採用する側も辞めるのでは?と心配にはなりますので、出来るだけ長く勤務出来る職場を見つけるといいでしょう。
また、転職の回数が多いと転職理由について面接時に聞かれることも多くありますので、転職理由についてもきちんと考えておくようにしましょう。
こうした事項は転職エージェント等に相談することで良いヒントをもらうことができます。
転職した理由がきちんと説明できれば転職において問題になることはほとんどありませんので、事前にしっかり考えておくようにしましょう。
エージェント利用を検討しているケースでは、これ以上転職回数を無駄に増やさないために転職先介護施設の内情まで含めて詳しくリサーチしたい場合と面接対策などの転職サポートの双方で実績の高いきらケア介護転職の利用が良いかと思います。
転職回数が少し多くて悩んでいるという方や良い転職理由が思いつかないという方は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。以下の記事でも各種条件や悩み事にどういった転職サービスを使うのが良いかなども解説しているので参考にしてみてください。