ニートや無職であっても介護職へ就職・転職することは決して難しくありません。
介護職はほとんどの施設で人手不足が続いており、「平成29年度 介護労働実態調査(介護労働安定センター)」では3分の2の施設で従業員が不足していると言われています。
そのため、「やる気」や「続ける気」があれば介護職を目指すことは無理なことではありません。
ニートや無職から介護職を目指す時には、どのような点に注意すればよいでしょうか。
ニート・無職から介護職へ就職・転職するためのポイント
現在は、様々な働き方や生き方、価値観が受容される世の中のためニートや無職が一概に悪いとは言えません。
また、介護職は引く手あまたのため、ニートや無職から介護職を目指すことは決して難しいものではありません。
しかし、一方で介護職は決して「簡単」、「楽」な仕事ではありません。
就職や転職を目指す際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
本当に介護の仕事を続けていけるのかを考えましょう
介護職はどこの施設でも人手不足が深刻なため、ニートや無職であっても比較的働きやすい仕事ということは間違いありません。
一方で介護は高齢者を相手にする対人業務が主な仕事となるため、向き不向きがあります。
介護職は心身の弱った高齢者を支える仕事であり、手を抜いたり気を抜いたりすれば思わぬ事故に繋がる場合もあります。
また、最近では介護職員による虐待や施設内での事故がニュースになることもあり、求められる仕事であると同時に世間から注目を受ける仕事でもあります。
介護施設で働く従業員のうち1割の職員は「他によい仕事がないため」という理由から介護施設で働いています。(「平成29年度 介護労働実態調査(介護労働安定センター)」)
働くための「思い」や「理想」を持てることは素晴らしいことだと思います。
しかし、一方でそのような思いや理想がなくても、しっかりと仕事をこなすことが出来れば問題がないとも言えるかもしれません。
まずは「続けていける仕事と思えるかどうか」はとても重要なポイントになります。
迷ったら転職エージェント等に相談してみると良いかと思います。
多くの転職者を支援した経験からアドバイスをもらうことができますので。
見学をして介護施設の雰囲気や職場環境を確認する
介護施設と言っても、それぞれの施設・サービスによって、提供されるケアや時間、職員の体制などが様々です。
まずは出来る限り多くの施設を見学し、介護施設の雰囲気や職場環境を確認することがポイントです。
その際は、経験がないことを率直に話して「未経験でも働くことができるか」を確認しましょう。
多くの施設では、未経験の方であっても受け入れを行っている場合が大半で、そのための研修計画やカリキュラムが整っている施設もあります。
また面接などで、ニート・無職の期間のことを聞かれた場合にも決して包み隠さずに自分の思い、考えを伝えることが肝要です。
介護施設の見学等は転職エージェントに相談しても行うことはできますし、面接時や入社前に確認することもできます。
派遣やパート職員からスタートする選択もある
介護業界はニートや無職から無資格、未経験で働くことも出来ない訳ではありません。
しかし、不安があるようなら派遣職員やパート職員からスタートするという選択もあります。
最近では、無料で介護職員初任者の資格を取得させてくれる派遣会社もあるようです。また、ハローワークや介護施設で資格取得の斡旋、補助を行っている場合もあります。
少しずつ経験を積んで、将来的にはフルタイムで働くということも可能です。
はじめての介護職でオススメの転職先・職場
介護施設には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
その中で、ニートや無職・未経験の方が働くにはどのような職場がオススメでしょうか。
通所介護(デイサービス)や訪問入浴のように複数で介護を行う職場がオススメ
全くの無資格・未経験の場合には、訪問介護(ホームヘルパー)のように資格が必要な職場で働くことは出来ません。
また、チームで働くことが出来る介護サービスの方が安心であると言えるでしょう。
介護は専門的な言葉を使うことも多くありますので、その場その場で確認をしながら業務を覚えることが出来る、チームで行う介護は初心者の方には最適なサービスと言えます。
具体的には、通所介護(デイサービス)のように比較的軽度の要介護者が多く、介護・看護・相談員など複数の職種でサービスを提供する施設はオススメなサービスのひとつです。
その他には、訪問入浴もオススメなサービスのひとつです。
訪問入浴は、少人数のチームで各家庭を回ってサービスを提供します。
特にチーム内には看護職も入るので様々な学びを得ることが出来ます。
訪問入浴は3人程度のチームで介護を提供し、接する職員も少なくて済むのでニートや無職の経験からでも比較的容易に馴染めるかもしれません。
施設介護で基礎を学ぶ
施設介護と呼ばれる介護施設では、24時間365日の介護が提供されます。
そのため、最も学びが多い職場のひとつであると言えます。
また、施設介護は小規模な施設と比較して従業員も多く、勉強会や教育制度も充実している場合が多いためその後の経験としてキャリアが生かせる職場と言えます。
介護を本格的にキッチリと学びたいという場合には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような施設介護も選択肢のひとつと言えます。
介護業界はこれから良くなっていくことが予想されるため、今のうちに転職しておくのもあり
「平成30年版 子供・若者白書(内閣府)」では、15歳から39歳のうち71万人(全体の2.1%)が無職という統計があります。
一方、厚生労働省の第7期介護保険事業計画では2025年までに55万人、年間6万人程度の介護人材を確保する必要があるとされています。
もちろん全ての方が介護職になるということはありえませんが、無職の方のうち一定数が介護職になれば高齢化社会の介護問題と若年者の就職問題の両方が解決することになるかもしれません。
介護業界は処遇改善が進められており、給与等も良くなってきているので、この機会に介護業界に転職してみるのも良いでしょう。
また、働き方も含め、今であれば比較的希望が通りやすい状況です。
転職サイトや転職エージェントに登録すると、担当の方が業界について丁寧に教えてくれるため、まずは情報だけでも詳しく知りたいと感じた方がいたら是非情報収集してみてください!
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以下の記事でも転職エージェントに関して解説しておりますので、興味のある方はご覧ください。
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