介護の仕事は高齢者を介護することが仕事になりますが、介護をする上でコミュニケーションは必ず必要なものです。
無言で介護をすることは出来ないですし、コミュニケーションをしながら安全な介護を提供していくのが理想的だと言えますね。
しかし、介護士の中には高齢者とコミュニケーションを取ることが苦手、どのように関わりを持てばいいのか分からないと、悩んでいる介護士の方も多いです。
こういった方にはコミュニケーションを円滑にするコツを知れば、スムーズに高齢者とコミュニケーションを図ることが出来ますよ。
苦手意識がある方は是非参考にしてくださいね。
高齢者と円滑に話をする方法:ゆっくりとハッキリ話す
高齢者と話す際の悩みとして、話しかけても返事をしてくれないという悩みを持つ方がいますが、それはただ単純に「間こえていない」だけかもしれません。
聞こえていないから答えない、何を言っているのか分からないから聞こえないふりをしている可能性は高いです。
まずはこちらの話声をハッキリと聞き取ってもらうことが大切ですね。
高齢者は耳が遠い方が多いので、出来るだけ大きな声で話そうと考えますが、大きな声だけを意識しても残念ながら上手く伝わりません。
コツとしてはゆっくりとハッキリと話すことが必要です。
これを意識するだけで、特に大きな声を出さなくても聞こえることがほとんどなのでお勧めですよ。
高齢者に不慣れな方は、聞こえないなら大きな声で話そうとしますが、大きな声を意識すると早口になっていたり、言葉がはっきりと話せていないことが多いので、高齢者からしてみると「音は聞こえるが何を言っているのか分からない」状態になりがちです。
ちなみに、高齢者に多い構音性難聴の方は女性の高い声よりも、男性の低い声の方が聞き取りやすいと言われています。
女性でも出来るだけ低くして、ハッキリとした声を出すように心がけましょう。
高齢者と円消に会話のやりとりをする方法:聞き上手になる
高齢者とコミュニケーションを苦手としている方は、聞き下手なことがほとんどです。
例えば、以下のやりとりを見て見ましょう。
「〇〇さん今日はいい天気ですね?体の調子はどうですか?何か楽しいことはありましたか?しんどくないですか?」
と質問攻めにするケースです。
コミュニケーションが苦手だから話をしようとする、いろんな事を聞き出そうとすることによって質門攻めにしてしまいます。
焦ってしまい答える間も与えずに次から次へと質問をしてしまいます。
すると高齢者自身も答えることに疲れてしまい、コミーニケーションは円消には進みません。
コツとしては3割話して、7割聞くというぐらいが円滑にコミュニケーションが取れます。ずっと聞くだけでは疲れてしまいますので、3対7程度の割合を意識しておきましょう。
話をしてくれない高許者の方はどうするのか?と言う質問がありそうなので、次の項目に行きましょう。
高齢者から円滑に話を引き出す方法:していることを話題にする
これが最も円滑なコミュニケーション方法です。
例えば、高齢者と話をしてくださいと言われ、老人ホームなどに行くと、手の空いている時間を持て余してそうな方に話しかけに行きがちです。
しかし、何もしていない方とコミューケーションを取って会話を盛り上げるのはコミュニケーションが苦干な方にとって王難の業です。
コツとしては、何かしている方に対して、していることを話題にするということですね。
テレビを見ている方に対しては今見ているテレビの話題、タオルたたみをしている方に対してはタオルたたみの話題、食事を取っている方に対しては食事の話題などです。
実際の例について見ていきましょう。
広告を折ってゴミ箱作りをしている高齢者に話掛ける場合、
「〇〇さん、私も作りたいので作り方教えてもらえませんか?」と話掛けます。
この一言によってスムーズに豪齢者とコミュニケーションが取ることができますよ。
何かをしている方に対して、その何かを活題にしてコミュニケーションを取ると良いですね。
テレビを一緒に見ながら白然にコミュニケーションを取るのもおすすめです。
最初は複数で話をするのがお勧め
高齢者と1対1で話すためには、声の大きさや速度、話題など様々な部分に気を使わないといけませんので、最初は2人ではなく、3人、4人で会話をすると良いでしょう。
複数で会話をすることによって、もし話しにくいと感じても別の方が話をしてくれますし、スムーズな会話が進んでいくでしょう。
高齢者が話をしている輪の中に入って、コミュニケーションを取るのも良いですね。デイサービスなどの高齢者が集まる場所では、そういった雰囲気を作って新人介護士のコミュニケーション力を養っているところもあるほどです。
若い世代の方からしてみれば、高齢者は年が離れている為、同世代と話すようにコミュニケーションを取ることはなかなか難しい部分があるかもしれません。
しかし、コツをしっかりと抑えることによってコミュニケーションが取りやすくなりますので、替手だと感じている方は足非実践してみてください。
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