【薬剤師の転職失敗談】病院からドラッグストアへの転職で思い込みにより転職失敗したケース

通勤時間がいかに無駄かというのは多くの記事で見ることができます。

当時片道一時間以上もかけて実家から職場である病院に通勤していた私は、そのなにもしてない無駄な通勤時間を換算すると1カ月45時間以上、一年では600時間以上になると知り、がくぜんとしました。

30代後半に差し掛かり、体力面でも心配になったことから心機一転、家の近くのドラッグストアへの転職を決意しました。

しかしそれは、様々な条件を妥協した末の選択でした。

事前調査ばっちりで手に入れたはずの天職

前職の病院は大きな不満はなかったのですが、やはり通勤時間が長いこと、仕事柄夜勤や当直もあり、体力が必要だったことが転職を考える大きなきっかけでした。

そのため、残業がなく、家の近くの店舗に通えるドラッグストアは大きな魅力でした。

チーム医療の経験もあったので、ドラッグストアで様々な仕事をする従業員の中でもうまくやれる自信もありましたし、普段から使っているドラッグストアであったことから雰囲気も事前に確認でき、特に大きな問題があったことがなかったので少なくとも人間関係がひどくはない、という認識でした。

また、お客さん対応についても病院勤務時代に患者さん対応を行っていた経験から問題ないだろうと判断しました。

すべての条件を鑑み、準備万端で転職活動を開始、無事に自分の希望する店舗に勤務開始することができました。

事前に調査を行い、天職に出会えたと思っていましたが、私は仕事そのものを変えることの大きさをきちんと理解していませんでした。

チーム医療の経験が使えると思ったドラッグストア内の従業員との協働ですが、病院では様々な医療のプロが患者さんの健康のために医者を中心に協力するのですが、ドラッグストアではそれぞれがそれぞれの仕事を専門に行い、レジや棚卸しなどに交代にあたる、といったものでした。

なので専門性よりもマネージメント能力、協調性を求められました。

また、病院での患者さん対応で鍛えた会話力はドラッグストアでは思ったほどの効果をもたらしませんでした。

それは、病院では患者さんであったのに対し、ドラッグストアではお客さん対応だったからです。

病院では病気を治すことを目的に話しましたが、ドラッグストアでは世間話や病名のついていない症状の相談に乗らなければならないため、より高度なコミュニケーション能力が必要だったのでした。

転職をする際は人のアドバイスを聞く、思い込みで動かない

私の失敗は自分の思う範囲で情報収集を行い、実際に働いたことのある人に話を聞く、といったことを行わなかったことです。

特にドラッグストアの数は多く、その分勤務経験者は多いことからネットや知り合いを通じてその話を聞ける機会はあったのにも関わらず、ドラッグストアより病院での経験から問題ないだろうと考えたことからそのステップを行わなかったことが今回の失敗の原因であるといえます。

特に新しい仕事への転職を考えるなら思い込みをせずに周りに相談しましょう。

転職エージェントに頼って仕事の概要や他の人の経験談など聞いてみるといいでしょう。

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