介護の現場で働いていて10年以上。
良い事も悪い事も様々経験してきたつもりでいます。
特に記憶に残るというのは良い事よりも悪い事や失敗した事の方が記憶に残る物です。
そんな私も数え切れない程の失敗を経験してきて今にあります。
その中でもこれは失敗した!というのを1つ紹介していきます。
新卒で最初の介護事故
専門学校を卒業して最初に特別養護老人ホームで働きました。
正社員として勤務してたので当然のように夜勤もあります。
最初の1週間(今思えば相当短い)は先輩職員に付いて周り、その後一人立ちです。
一人立ちしてすぐの最初の夜勤で失敗をしてしまいます。
夜勤は50名を2人の職員で見てるのですが、朝方が特に忙しくかなり忙しく、早番が来るまでの間に大体の人数をベットから離床させ、食堂へと誘導しなくてはいけません。
2人介助で入居者を車椅子へ移乗。本来車椅子で誘導した人は車椅子から落ちないようにブレーキをかけ、テーブルの前へと誘導(前へ転落しないように)します。
私はブレーキをかけテーブルの前へ誘導した「つもり」でいたようで、次の入居者を起こして食堂へ誘導した時には車椅子から転落していました。
それだけでも大きな事故ですが、その後先輩職員と車椅子へ再度移乗し外傷確認。
頭を打ったようで内出血が出来ていました。
「とりあえず出血もないし、そのまま様子を見よう」という事でその後通常の業務へ。
まずこれがいけなかった。
朝出勤してきた主任と看護師へ状況を報告。
すると
「頭打ってしかも内出血してるのに何で動かした?!頭を打っているのなら動かさないのが基本だし、すぐに安静にさせるべきでしょ!」
頭部をぶつけて内出血してる場合、脳で出血があり、それが原因で脳出血。最悪死に繋がるという事まで考えが及ばなかったのです。
すぐに病院へ受診し、結果的に何でもなかったのですが、新卒で始めて一人立ちした夜勤。
最初という事もあってか相当ショックでしたし、10年以上前の事ですが、鮮明に記憶しています。
その後の介護の仕事に対する考え方
その時はまず業務を終わらせようとばかり考えていました。
50人全員起こせてようやく一人前なんだと。
けど、違いますね。50人起こせようが時間内に終わらせようが、一つの事をしっかり行えないのであれば一人前とは言えません。
忙しいという理由でしっかり様子を観察していなかった自分がいました。
それからは時間にこだわり過ぎないようにし、安全を必ず確認するようにしています。
目で見て確認するだけでは見落としがあるので、独り言でいいので「ブレーキかけた。ポジショニングも安定してる。」と声に出して確認しミスを減らせるよう努力しています。
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