介護職で手荒れケアに悩んでいる方は非常に多く、特に女性は肌が荒れやすい方が多いですので痛みが出てきたり、見た目を気にされる方もいます。
しかし、中には一切手荒れがない方もいますね。
こういった方々はどのような手荒れケアをしているのでしょうか?
ここでは介護職が手荒れになる理由、手荒れケアについてご紹介していきます。
なぜ介護職に手荒れが多いのか
介護職に手荒れで悩んでいる方は非常に多いのですが、なぜ手荒れで悩む方が多いのかその理由についてご紹介していきます。
清潔にしないといけない
介護職は直接高齢者の体に触って介護を提供するのが仕事ですので、常に手は清潔にしておく必要があります。
高齢者からしてみれば汚れている手で触られたくないですし、感染症などにかかるリスクもありますので注意しなければいけませんね。
また、介護職は手が汚れやすい職種でもあります。
排池介助などを行いますので手に尿や便が付くことが多く、その都度清潔にしないといけませんので、手洗いなどが増加しますね。
入浴介助で手が荒れる
入浴介助は介護職にとって必須の仕事ですね。
特に施設で働いている方であれば一日に何名も入浴介助をしなければいけませんので、入浴介助によって手が荒れやすいのです。
入浴介助で手が荒れる理由としては、まずお湯を扱っていることです。
手には手を保護するために皮脂がありますが、お湯をかけた場合皮脂が取れてしまうのです。
保護する皮脂がお湯によって流されてしまいますので手が荒れやすくなりますね。
また、シャンプーやボディーソープなどでも手が荒れやすいですね。
シャンプーやボディーソープなども皮脂を取る効果がありますので、手が荒れやすくなってしまいます。
これが、1日1人の入浴介助であればそこまで気にする必要はありませんが、介護士の場合は一度に複数名の入浴介助を行いますので入浴介助で手が荒れる方が多いですね。
手荒れ保護の実践方法
手荒れにならない為には、どのように手を保護していく必要があるのでしょうか。
保護の方法について見ていきましょう。
洗い過ぎないようにする
介護職にとって手洗いは非常に大切なことですので、頻繁に手洗いをすることは必要ですが、手荒れケアの為には必要以上に洗いすぎないことがポイントですよ。
特に石鹸で洗うことを頻繁にしてしまいますとそれだけ手にダメージがありますので、注意しておきましょうね。
尿や便、食品が着いた場合は石鹸でしっかりと洗う必要がありますが、それ以外の場合は流水で洗い流すなどで十分です。
また、お湯で洗ってしまいますと皮脂が落ちますので、出来れば冷水で洗うことをお勧めします。
ゴム手袋を上手く活用する
汚染すれば石鹸で洗う必要がありますが、 汚染しなければ洗う必要はありませんね。
そのためにはゴム手袋を活用するようにしましょう。
排世時はもちろん着用することをお勧めしますが、食事介助の際、入浴介助の際、移乗介助などの際こも着用をしておくと手が汚れることを防止できますよ。
この際の注意点としては、いくら手が汚れないからといって常に同じゴム手袋をするのは辞めておきましょう。
触られている相手からしてみれば感染の可能性が有るからですね。
一人を介助するごとに替えて対応することをお勧めします。
また、高齢者によって手袋をされることを嫌う方もいますので、常に付けるのではなく状況に応じて柔軟に付ける方が良いです。
手を保護するためにはゴム手袋は非常におすすめの方法ですよ。
どのように手荒れケアをすればいいのか?
手荒れが起きてしまいますと、痛みが起きたりなど業務に支障をきたすこともありますね。
そのため、手荒れが起きたなら素早くケアをするようにしましょう。
ワセリンで保護する
ワセリンは油が含まれていますので、塗ることによって手荒れを保護することが出来ます。
お勧めのケア方法としては、ワセリンを塗ってゴム手袋を着用することです。
これをすることによって、より効果的に手を修復できますので、寝る際などは是非実践して下さいね。
洗浄剤を見直す
石鹸やシャンプー、ボディーソープの中には洗浄力が強く手が荒れやすくなるタイプのものもありますね。
出来れば、手に優しい成分を使っているものをお勧めします。
中には保護材が含まれている洗浄剤もありますので、出来れば手に優しい洗浄剤を使うようにしましょう。
また、アルコールなどは手が荒れやすい原因となります。
アルコールをしなければいけない場面は実はそこまでありませんね。
感染者が多くいる、インフルエンザなどが流行っているなどの場合はアルコール消毒が有効ですが、それ以外の場合は石鹸などで十分に対応が出来ますのでアルコールは積極的に使う必要はありませんよ。
手荒れが酷い場合は病院等の受診はお勧め
既に手荒れが起きている場合は受診をして塗り薬を処方してもらいましょう。
アズノールなどの皮膚を修復してくれる薬は市販のものと比べると非常に効果的ですのでお勧めですね。
費用についても保険が適用されますので、市販の薬よりも安く済みます。