これからの編集者に求められるスキルとは?【web編集職の転職事情】

現在では、紙媒体のメディア発信が減ってきてwebによるメディア発信が増えています。そこで、今回は、web編集者として働いていく上で必要となってくるスキルについて解説していきます。

編集者に必要なスキルって?

web編集者(以下、編集者)は、メディア運営をしていく上で必要不可欠な職種です。仕事内容としては、コンテンツの企画を立てることから始まり、ライターやカメラマンなどのアサイン、進行・スケジュール管理、記事執筆・校正など非常に多くの業務をこなさなければいけません。では、そんな編集者に必要なスキルは何か、簡単に解説していきます。

企画力

まずは企画力です。編集者として、さまざまな情報をメディアで発信するコンテンツを企画しなければいけません。企画書の作り方は企業や人によって違いますが。テキストで企画書を作り上げるタイプもいれば、パワーポイントや動画を使って映像によって視覚的に形にするタイプもいます。

どちらの形式だとしても、読者が何を求めているかを考えて形にしていくという点においては変わりはありません。

企画力を身に付けるには経験も必要になってきますが、何よりも多くのコンテンツに触れておくことが大事です。
また、日々の生活の中からヒントを得ることも多く、机に向かって考えていれば良い企画が生まれるわけではありません。
プライベートでも、「これは企画にしたら面白そう」と、常に心のどこかで編集者としての目も持ちながら過ごしている方も多いです。例えば、私の場合キッチン雑貨や調理用具の企画等に携わることが多いのですが、実際の物を見てみたり、店頭での紹介の仕方がどのようになっているかなど、実際に見てみることも重要です。ライフスタイルにかかわる部分でもあるので、いろいろな人の話を聞くことも重要です。Webであろうと紙であろうと読者に寄り添って企画を立てる姿勢は、媒体が変わっても変わりません。

また、自分の好きなジャンル、人気があるジャンルだけを抑えていても、いざという時に反応が遅れてしまう可能性があるので、様々なモノを見るように心がけています。

時には、読者が求めているものだけではなく、自分から推奨したい情報を発信することもあります。自分の考えを読者にぶつけるのは非常に難しく、企画力も大きく試されるでしょう。しかし、そういった力が身に付けば今後のキャリアアップも充分に見込めます。チャンスがあれば積極的に取り組んでみましょう。

進行管理力

企画が通れば、いよいよ本格的に始動します。しかし、企画を進行していくには一人だけの力ではどうにもなりません。ライターやカメラマンなどと一緒に作り上げていくものです。そういったチームの管理をするのも編集者の仕事と言えるでしょう。

まずは、締切までのスケジュールを作成します。しかし、完璧にスケジュール通り進むことは余りありません。何かしらのトラブルがあった時のことも考えて対策を立てておく必要があります。全体のスケジュールとチームメンバーのスケジュール管理をしっかりしておかないとチーム全体がガタガタになってしまうので気を使う仕事です。しっかりとした連絡を取り合いながら、コンテンツの完成を目指していきましょう。

進行管理力を身に付けていくには、何よりも経験が大事です。勉強して身に付く部分もありますが、こういった管理能力は実際に体験していくことで覚えていくものだと覚えましょう。慣れてきたら、突然のトラブルにも慌てずに対処出来るようになりますよ。

コミュニケーション能力

企画を通すにしても、その企画の魅力を上司に伝えられなければ通りません。相手の質問なども適切に返答する必要もありますし、口ごもっていたら編集者としての適性も疑われてしまいます。チームを管理する者として、しっかりとしたコミュニケーションが取れなければチームは崩壊してしまうでしょう。

編集者のイメージとしてはクリエイティブなものがありますが、時にはスタッフとのやりとりや取材を通じてのスケジュール調整、上司への新しい提案などの交渉などの業務が大半を占めることもあります。これも経験して覚えていくことですが、日頃から人と話すことを習慣づけておきましょう。

ライティング力

編集者として、企画だけでなく記事執筆やコピーライティングをすることもあります。ライティング力は、文書を書いたり本を読んだりすることで鍛えられます。これから編集者を目指すという方の中で、テキストを書くのに自身が無いという方は、自分でブログ運営などをしてみると鍛えられますよ。
また、近年、コンテンツの形式にはテキストを使ったものの他にも、動画などを使ったものがあります。動画を補足するためのテキストや概要を執筆することも多くなるので、内容をまとめる能力を高めていくことも重要となります。

データ分析力

web編集者は紙の編集者よりも、データ的な視点を持つことを重要視されます。指定のwebサイトには、どのような人がどのくらい流入しているのか、時間帯はどこが一番多いのか、などのデータを基に、ニーズに合ったコンテンツを作らなければいけません。
マーケティング担当者との協力も必要になる分野ではありますので、共通語で話ができるくらいの知識はあると良いでしょう。

しかし、現状こうしたスキルを持っている編集者は数少ないとされています。だからこそ、web編集者として自分の価値を高めたいのであれば、積極的にこうした能力を身につける努力をしましょう。今後のキャリアアップの架け橋にもなるはずです。

まとめ

Webメディアの台頭により、web編集者に求められるスキルは結構多いです。編集としての基本的なスキルのみならず、紙媒体からwebに移りつつある現代において、こういった能力を持っている編集者は重宝されます。是非参考にしてみてください。