インターネット独学サイトやオンライン学習サイトによって、未経験の方でもwebデザイナーを目指す環境が整ってきた昨今ですが、webデザイナーへの就職や転職を目指す方にとって、気になるのはやはり年収ですよね。
いくら夢を叶えられたとしても、生活していけなければ継続は不可能です。
そこで、当記事ではwebデザイナーの平均年収――つまり年収の相場について調べてみました。
webデザイナーの平均年収を知ろう!
求人情報・転職サイト大手『DODA』の2017年統計データによると、webデザイナーの平均年収は約360万円で、生涯を通して得られる賃金は1億4893万円とのことでした。
これは平均年収ですので、webデザイナーとしての能力も平均的だと仮定すると、デザインスキルに加えて、HTML・CSS・Javascriptなどのフロントエンドの言語とSEOに関する知識やスキルがある程度問題ないレベルに達している時の年収だと考えられます。
webデザイナーの年代別平均年収は?
年代別では20代で321万円、30代で386万円、40代で440万円と明記されていました。
DTPやグラフィックデザイナー、プログラマー等は年齢を重ねるにつれ年収の上昇率が減少していますが、webデザイナーは上昇率が一定です。これは、常に学習を怠らず成長し続ければ、年齢に関係なく増収し続けるという証です。
職種 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
Webデザイナー | 321万円 | 386万円 | 440万円 | – |
DTP | 275万円 | 323万円 | 362万円 | – |
グラフィックデザイナー | 288万円 | 357万円 | 386万円 | 395万円 |
プログラマー | 370万円 | 482万円 | 550万円 | 588万円 |
webデザイナーの男女別平均年収は?
男性が378万円、女性が348万円という結果でした。
男性と女性で100万円以上の差がある他職種と比較すると、性差による影響が少ない職種だと言えます。
キャリアアップと年収の関係
webデザイナーからのキャリアアップのひとつに、webプロデューサー・webディレクターがあります。
webデザイナーとの違いは、サイトを企画立案し、クライアントとの折衝を行い、アクセス数等で結果を出すというビジネスに直結する業務であり、ディレクターが自らサイトを作成する事はあまりありません。
webデザイナーと比較すると、より広い知識と重責が必要となるケースもあるため年収もアップする傾向にあります。
職種 | 平均年収 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
webデザイナー | 360万円 | 321万円 | 386万円 | 440万円 | – |
webディレクター | 445万円 | 370万円 | 456万円 | 527万円 | 556万円 |
webデザイナーの年代別統計データに50代はありませんでした。
これは経験を積んだ多くのwebデザイナーがwebディレクターへと昇格するケースや、比較的独立する方も多いことが要因の一つとなっています。
雇用形態や事業展開でも異なる年収
webデザイナーとして働くには様々な方法があります。(※下記特徴は企業に寄ります)
web制作会社に入社する
クライアントから要望を受け、クライアントが希望するサイトを制作する会社です。
勉強するには最も良い環境ですが、年収が低い場合が多々あります。
サービスサイト運営会社に入社する
自社で運営するサイトを立ち上げ、改良する会社です。
自社でサービスを運営しており、運営サイトからの収入があるので、利益が上がっている場合はweb制作会社よりも少し給与が高い事があります。
また、自社サービスのクオリティが売上に直結することから、クリエイターやエンジニアを大切にする傾向があり、年収が高くなる傾向にあります。
フリーランス/独立
実力が最も発揮される勤務形態です。
年収幅のリミットが外れ、上限も下限もありません。
年収200万円以下の方もいれば、年収1,000万円超えの方もいます。
このように、webデザイナーとは職務経歴や能力が収入へ直結しやすい職種と言えます。
個々人によって差の出やすい職種なのです。
その他の年収に関する疑問
どうして初任給は安いの?
新卒者や未経験者の年収が200万円以下というのは、この業界では当然のように存在します。
何故なら、常に一定の人気があり、参入障壁が低い職種だからです。
また、稼ぐというより勉強の為に入社する方も多い為、低い給与でも入社希望者は跡を絶ちません。
資格を取得すれば年収は上がる?
企業側は資格を重視しないので、年収増加はあまり期待できないでしょう。
資格を取るくらいなら、サイトをどんどん制作して実力を磨いたり、ポートフォリオの作成に時間を割いたほうが効果的です。
海外webデザイナーの年収は?
国内での年収は把握しましたが、海外webデザイナーの年収はいくらなのでしょうか。
2018年8月5日時点では、アメリカが538万円、イギリスが334万円でした。
こちらも平均年収ですので一概には言えませんが、日本の平均年収360万円と比較すると、アメリカは150万円以上高く、逆にイギリスは30万円程度低いです。
アメリカとイギリスを比較すると、実に200万円以上もの差がありました。
もし、海外での活動も視野に入れているのであれば、各国の平均年収も調べておくと良いでしょう。
webデザイナーの年収まとめ
webデザイナーの年収についてまとめると、
・年齢や性別に左右されにくく、
・経験と能力が収入へダイレクトに影響する、
・実力主義の業界。
といったところでしょうか。
収入をアップさせる方法や、稼げるwebディレクターになる方法も記事にしているので、是非ご覧下さい。