Webデザイナーの年収 稼げるWebデザイナーになるには

ここではWebデザイナーの年収、および今後稼げるWebデザイナーになるにはどういったスキルを身につけるべきか紹介していきます。

Webデザイナーの平均年収とは

Webデザイナーとしての正式な平均年収の発表はありませんが、厚生労働省からデザイナーの年収について発表があります。
年別にみると、下記のようになっています。

2010年:429万
2011年:436万
2012年:400万
2013年:393万
2014年:398万

年収は400万円前後を推移しています。
2011年の436万円がピークです。
それから比較して、徐々に減少傾向にあります。

その背景にはWebデザイナーの増加、デザイン事務所の増加による価格競争が起こっていると考えられます。
その結果、従業員の年収もやや停滞しているのが現状でしょう。

そして年齢別にみると男性は428万円、女性は370万円となっています。
(2014年調査より)

Webデザイナーは男女間でスキルの差が出るわけではありません。
それでも年収差が出るのは、女性は結婚、出産などを機に退職する人がいるため、年収が上がる前に辞める人が多いことが理由として考えられます。

そして年齢別にみると20代は250万円から340万円程度、30代は370万から550万円程度となっています。
このあたりはスキルの差、所属している会社の差が大きいといえそうです。

稼げるWebデザイナーに欠かさないスキル・能力とは

稼げるWebデザイナーになるには、あなたにしかできないスキル、他では頼めないスキルを兼ね備えることが必要です。
具体的には下記のようなスキルは持ち合わせていたいところです。

・HTML、CSS
・SEOを意識したコーディング、サイト構築
・WordPressの使用
・JavaScriptを始めとするフロントエンドの言語の理解
・バックエンドの言語の理解
・Illustratorの使用
・Photoshopの使用
・UI/UX設計
・マーケティングに関する知識

何かひとつだけの技術より、マルチなWebデザイナーが重宝されます。
近年はwebサイトを作るだけでなく、その後の運営に携われるような人が求められています。
結局webサイトやサービスを作っても、誰かに使ってもらえなければ意味がありません。
そういった意味で、検索上位に表示できるようなSEOを意識したサイトを構築できるデザイナーや、
ユーザーの行動履歴を分析し、UI・UXの視点でデザインが考えられる方も重宝されます。

デザイン以外にプラスアルファで強みを持っている方や、幅広く対応できるデザイナーの方がどちらかと言えば需要が高く、年収も高い傾向にあります。

コミュニケーション能力も重要

デザイナーに求められるスキルは、何もwebやデザインに関することだけではなく、コミュニケーション能力や顧客への対応力も重要です。

・スピード感(効率的な作業)
・理解、ヒアリング力(相手の要望を把握する能力)
・コミュニケーション能力(同僚、クライアントなど)

スピード感があり、適応力に優れたWebデザイナーが重宝されています。
ただ、これは、顧客のいいなりで作業する人が求められているというわけではなく、顧客の考えを理解し、それをベストな形で表現できる人が求められているということです。そのため、顧客の要望を正しく理解するための能力やコミュニケーション能力はとても重要です。

事業会社のwebデザイナーは比較的年収が高め

最近は、webサイトやサービスの運営を社内で行う企業も増えているので、webデザイナーを始めとするクリエイターやエンジニアの採用を強化する企業が増えています。
自社が運営するサービスが好調の場合、比較的年収も高くなる傾向にあるため、人気のポジションとなっています。
ただ、事業会社のwebデザイナーとして転職する場合、デザイナーとして以外の業務が増えることも認識しておきましょう。
いちからサイトを構築する業務というよりは、運営が中心になるため、マーケティングに関連する業務やUI・UXの知識が特に求められます。
サービスを改善し続け、ユーザーを増やしていくことがミッションとなるため、一つのことにどっぷりつかりたい人には向いていると言えるでしょう。

まとめ

以上、Webデザイナーの年収、及び稼げるWebデザイナーのスキルについて紹介しました。
Web業界は常に新しい技術があるので、「一度覚えてしまえばよい」という事ではありません。
常に新しいものに対するアンテナを張り、スキルの向上を意識していないと年収アップも期待できないでしょう。

転職の際は、自分のスキルを証明するポートフォリオを用意しておくことを忘れないようにしましょう。