子どもの頃からゲームが好きで、「ゲームプログラマーになりたい」といった人も多いのではないでしょうか。
IT業界全体は、企業の中でITの重要性が増し、AIやフィンテックなど新しい技術の研究や実用化が進む中、人材需要の高まりもあり非常に好調な状態が続いています。
それではゲーム業界はどうでしょうか?
そこで今回はゲーム業界で働くプログラマーの求人情報や転職動向について解説していきたいと思います。
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ゲームプログラマー・ゲームエンジニアの転職や求人の動向
ゲームを実際に開発しプログラミングをするゲームプログラマー。IT業界全体が好調な中、ゲームプログラマーの状況はどのようになっているのでしょうか。
ゲーム業界の求人としては、一時期のブームの時ほどではないですが、順調に推移しているのが現状です。以前はゲームといえば、据え置き型のゲーム機やパソコンでのゲームが多く見られましたが、現在の特徴としては「スマートフォンのゲームアプリ」に関連した求人が市場の主な部分を占めています。
近年、スマートフォンのスペックも飛躍的に上がり、高グラフィックで迫力のある動きを再現するゲームを開発することができるようになりました。それに伴い、スマートフォンゲームにも求められるスキルは上がってきており、コンシューマーゲームの開発で活躍したプログラマがスマートフォン向けのゲーム業界へと転職し、活躍するケースも増えています。
この先も新しい技術やデバイスが誕生することが予想されるため、常にスキルアップを目指す必要はあります。
ゲームプログラマの年収
所属する企業規模などにもよりますが、平均でみると待遇面では、どうしても企業のシステムを開発するような一般的なプログラマーと比べると年収は低めで厚生労働省の平成28年の統計で415万円となっています。大手企業や人気のソーシャルネットワークゲームを運営している企業であれば、高い年収が見込めますが、多くの一般的な中小のゲーム会社ではこれくらいです。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成29年)では、システムエンジニアの平均年収は550.8万円となっています。これに比べると低いと言えます。
しかし、ゲームがヒットすると莫大な利益が生まれるため、ボーナスという形で還元されるケースも多いため、ヒット作に携われば高い年収が見込めます。
ソーシャルネットゲームの場合ですと、作ったら終わりではなく、リリース後の運用や改善次第で長期にわたって高い収益を得られる可能性があります。こうした企業だと比較的高い年収が望めるでしょう。
安定して高い給与が望める企業は限られているのが現実ですが、好きなゲームに関われるという魅力は何者にも代え難いものがあるというのも事実です。
ゲーム業界のプログラマの求人は現在のところ堅調に推移していますので、この機会に転職先を探してみるのもよいかも知れません。
ゲームプログラマーの将来性と今後
現在好調な状態を維持しているゲームプログラマーの求人ですが、今後はどのように推移していくのでしょうか。
ゲームプログラマーの転職市場や職種需要の動向は今後どうなる?
IT業界全体の求人は、業界全体の慢性的な人材不足と、AIやIoTなど今後の活用がさらに進んでいく新しい技術もあり、プログラマやエンジニアの転職市場は非常に好調に推移していくことは確実であると考えられます。
ゲーム業界に限ってみても、現在は転職市場は堅調です。
ただ、今後という点では、ゲーム業界に限っていえば少し状況が変わってきます。以前から言われているように「ゲームの衰退」という状況もあります。かつては、据え置き型のゲーム機が子供のいる家庭には、かなりの割合でおかれていました。そして、それに対応するさまざまなゲームソフトが販売され、夢中で遊ぶ子供たちがたくさんいました。しかし、今では据え置き型のゲーム機は衰退し、業界の主流はスマートフォンのゲームアプリに移っています。このようにゲーム業界は、世の中の流れによって非常に影響を受けやすくなっており、場合によっては衰退してしまう恐れもあります。
したがって、直近の求人動向はスマホのゲームアプリが好調なこともあり、ある程度好調な求人動向を維持できると考えられますが、長期的に見た場合は、良くも悪くも不確定な部分も多いと言えるでしょう。
しかし、IT技術の発展により、ゲーム業界も様相を変化させながら進化していきます。近年では、VR・AR・MR等の技術を活かした新しい領域のゲームなどが注目されています。eスポーツを始めとして、こうした新しい分野のゲームが伸びることで、ゲーム業界全体の需要も変わってくるでしょう。
ゲームプログラマは他のゲーム以外の領域のプログラマとしても活躍できる
なお、ゲームプログラマーとしての就業経験があれば、別の分野の仕事に進出することも可能です。ご自身のスキルにもよりますが、〇〇プログラマーとして別のプログラマー職に転職することは比較的容易ですし、その他の職種に転職するケースもあります。
実際に、スマートフォン向けゲームアプリ開発のプログラマからwebサービスを展開する企業のプログラマへと転職し大活躍している方は少なくありません。
プログラミングスキルは需要が高いため、ゲーム業界で培った経験は他の産業分野でも大いに役立つでしょう。
現在のゲームプログラマーの転職・求人マーケットは好調である
好調に推移しているIT業界の求人動向。そして、その中にあるゲーム業界のプログラマーの求人もスマホのゲームアプリをメインとして好調な状態を維持しています。
ゲームが好きな人にとっては好きなものに関われると言うことで非常にやりがいがある仕事だと言えます。また、ゲーム業界以外で働きたいと思ったときにも、比較的転職は容易な状況です。
しかし、どの職種でも同じですが、プログラマとしてのスキルアップは必要ですので、転職市場が活況なこの機会に、新しい環境へと身を置き、キャリアアップを検討するには良い時期といえます。
ゲームプログラマ・ゲームエンジニアの転職情報まとめ
ゲームエンジニアを求める求人企業は多く、ゲーム開発未経験だったとしても別ジャンルのアプリなどの開発経験があれば採用にいたる求人も多い傾向です。
経験者・未経験者に関わらず、ゲームエンジニアとして働きたいとお考えの方にとっては良い時期と言えるでしょう。