ゲームプログラマーに必要なスキルとは
ゲームプログラマーに必要とされているスキルは多数あります。ただ、スキルとして必要なものはありますが、特別な資格は必要ありません。では、一体どのようなスキルが必要なのか、まずは基本的な事項を見ていきましょう。
C/C++言語
コンシューマゲームソフトの開発において主に使用されているものの中にC++と呼ばれるものがあります。
この言語を習得することによって、オブジェクト指向とは一体どのようなものなのか、ポインターの考え方などが鮮明に分かってきます。基本的なメソッドや関数形式も覚えられるのも大きなメリットです。言語自体は他にもたくさんあるのですが、C/C++言語を覚えておけば、その知識が基本土台となって効率的に覚えることが出来るでしょう。
他の言語
上記に記載したC/C++言語以外にもよく使われるのが『Java』と呼ばれるものです。しかし、Javaにはポインターの概念がないので、それを別途覚える必要が出てくるでしょう。その他にも、制作している会社やゲーム機によって必要になってくる言語が変わってきます。いくつか例を挙げておきます。
・インターネット上で行うオンラインゲーム・・・JavaやC#
・スマートフォンゲーム・アプリ(Android)・・・Java
・スマートフォンゲーム・アプリ(iPhone)・・・objective-cやswift
※上記は一例です。
ゲーム開発といっても様々な分野がありますので一概には言えませんが、このあたりの知識は最低限理解していた方が転職には有利になるでしょう。
数学の知識
ゲーム開発におけるプログラミングに数学が必要なの?と思われるかもしれませんが、ほぼ必須と言っても過言でないくらい知識は必要です。昨今はエンジンも高度化していますし、ライブラリも整備されていることから数学の知識が無くてもゲームの開発は行えますが、より高いレベルを要求される仕事を行うのであれば、数学や物理まで含めた知識は必要です。3DCGで用いられる数学の要素など、仕事をしていく中である程度コツを覚えるかもしれませんが、出来るだけ基礎知識は持っておくようにしましょう。
また、開発を進める中で想定外の動きや問題が出てくることがありますが、数学的要素を含め、基本原理を理解していないと、問題点の特定が行えず、デバックに時間がかかってしまうケースもあります。こうした一つひとつの細かい部分でクオリティをあげていくためにも数学の知識は必要となります。
ゲームプログラマーの平均年収
大手ゲームメーカー(任天堂など)や人気のソーシャルゲームを運営している企業に転職出来れば、年収600万円~800円程度も見込めますが、中小メーカーだった場合のゲームプログラマーの年収は300万〜500万円程度が相場だと言われています。中小規模の企業への転職だと、一般的なプログラマーと比べてもゲームプログラマーは若干少なくなる傾向にあります。
ゲームの制作コストのことを考えると、プログラマーの給料を一気に上げるのが難しいのが原因です。技術職なので、経験すればするほど年収も上がっていきますが、相場より少し上くらいだと思っておきましょう。
年収の高いゲームプログラマーは何をしているか
年収が高いゲームプログラマーは、スキルの違いももちろんありますが、残業代などの上乗せ分によるものも多いです。ゲーム制作などは納期が迫るにつれて激務になっていきます。特にプログラマーは最後まで一番忙しい職種です。そのため、残業も増えるので自然に年収も増えていきます。
その他、年収の高いゲームプログラマーは、メインプログラマーという役職で仕事をしている方です。プロジェクトマネージャーに近い業務で、10人以上いるプログラマーの中心として業務全体を管理しつつ、自身もプログラミング業務を行っていく責任あるポジションだからこそ年収も多くなっています。メインプログラマーになるには、高いプログラミングスキルに加えて、マネジメントスキル・コミュニケーションスキルも必要になります。その分年収も高く、1000万円以上の方が多いです。
また、ゲームプログラマー以外の職種でも同じですが、所属する企業の状況や制度によるところも大きいため、年収を重視したいとお考えの場合は転職を検討しても良いでしょう。経験を積み、高いスキルが身についてきた方は、転職による年収アップも可能な市況です。