マーケティング・企画の転職・求人

マーケティング・企画職の求人は増加傾向にあり、売り手市場が続いているものの、会社に与えるインパクトが非常に大きい職務であることが多いためか、採用側も慎重になるケースが多いのが現状です。したがって、依然として人手が足りない状況が続くものと考えられます。
ここでは、そのような企画・マーケティング職の求人情報や転職マーケットについて、もう少しみていきたいと思います。

企画・マーケティングの求人

企画職の転職マーケット

企画職の求人としては、食品や化粧品などのメーカによる募集があります。業績が比較的好調な企業が、M&Aや海外展開など更なる飛躍のために高度なスキルを必要としているものと考えられます。
こうした求人の特徴は、採用されるためのハードルが比較的高いという点です。具体的には、同じ業種での職務経験が重視されるほか、同じような商品やサービスを手掛けた経験も重要になります。競合の関係にある他の企業から引き抜かれるような形での採用もあります。

マーケティング職の転職マーケット

マーケティング職においては、Webマーケティングや自社商品を直営のサイトで販売するECサイト担当者の需要が高くなっているのが特徴です。
その他、ネット広告代理店などの求人では、広告主などに企画を提案するアカウントプランナーや運用担当者を複数人募集しているケースも多くなっています。
こうした求人においては、顧客の属性情報や購買履歴などをデータ化して検証し企画・実行などの経験があれば、Webマーケティングに対応できる即戦力として採用される可能性が高くなっています。

マーケティング・企画職での転職や採用を希望する場合は、需要のある求人の内容をあらかじめ把握しておくと、自分の経験や技能と照らし合わせて効率よく応募することができます。

マーケティング・企画職の求人数と採用人数の動向

マーケティング・企画職の求人数は、引き続き増加する見込みとなっています。求人数の増加の背景には、職種に対応できる能力を有する人材が補充されないまま、新たな需要の増加によって更に求人が増えていくという現状があります。

マーケティング・企画職の業務は、新しい市場の開拓、新市場で提供する商品やサービスの開発、生産性の向上など、事業そのものに対する影響力が大きいという特徴があります。
そのため、マーケティング・企画職の求人を出す場合は、最初から十分な能力を持っている人材を見極めてから採用しようとする傾向があります。

他方、企業が提供する商品やサービスの製品寿命が短くなったことから、そうした課題を解決するための事業企画などを策定する、企画職の重要性と需要が増しているという状況になっています。

人材を見極めて即戦力に成りうる者を厳選して採用するという傾向と、経営環境や市場の動向からくる需要の増加が、採用される人数と募集される求人数の差になって現れています。

マーケティング・企画職の求人の特徴

マーケティング・企画職は専門性が高い職種のため、未経験の人材がポテンシャルを評価されて採用されるケースは多くありません。

経験がある場合でも、1〜2年程度ではまだまだ経験が浅いと判断されるケースが多くなっています。そのため、マーケティング・企画職での転職を希望する場合は、関連する部署での職務経験の有無が重要になってきます。

海外マーケティングに携わったことがある場合は、その年数にかかわらず経験が高く評価される傾向にあります。
その理由は、国内で商品を展開して需要を拡大していくことが困難な中、多くの業界が海外市場に期待を寄せているためです。この傾向は、今後益々強化されていくと考えられます。

他社との事業提携や合併などの手法によって、新しい事業への参入の機会を常に模索している企業が増加しています。
そうした状況においては、マーケティングや企画職そのものに要求される能力や経験だけでなく、新規事業の立ち上げや企業同士がアライアンスを組む作業に携わった経験が、採用のポイントとして評価される場合も多くなっています。

マーケティング・企画職に求められる能力

マーケティング・企画職での転職や求人を希望する場合は、英語力を身に付けていることが大きな武器になります。
海外に新しい市場を求める企業が増加していることから、海外の現地法人や工場とのコミュニケーションや、現地のデータやレポートの分析などに、高い英語力が必要になるためです。

また、企画・マーケティング職に求められる能力の一つに、課題発見力があります。自主的に課題を発見し、それに対する対応策を打ち立て、適切なタイミングで実行できる能力が要求されます。

企画・マーケティング職には即戦力を希望する企業が多いことから、英語力や課題発見能力など、実務で役立つ力を早い段階で意識して磨いておくと、転職や求人に応募する際に役立ちます。

データ分析の専門家であるデータアナリストや、データ解析によって企業の意思決定のサポートを行うデータサイエンティストなど、マーケティング・企画職に応用できる専門的な知識を有する場合は、採用される可能性が更に高まります。