今回は、ゲームプログラマーがどのように職務経歴書を書けばいいのか見ていきたいと思います。
ゲームプログラマーの職務経歴書の書き方のポイント
職務内容や実績などを定性的・定量的にプロジェクト単位で記入する
1つ目のポイントとして挙げられるのは、今までに参加してきたプロジェクトにおいて、どのような内容で携わってきたか、どういった実績を得たか、などを定性的・定量的にして記入することです。ここはプログラマーにとって非常に大切な部分になってくるのでしっかりと押さえておきましょう。
ゲーム制作は、基本的にプロジェクト単位で行います。そのため、ゲームプログラマーもプロジェクト単位で成果を上げていく職種として捉えられます。そのプロジェクトの中で、どのような内容の作業に携わったのか、メインプログラマーとして働いていたのか、などを綿密に書きましょう。
応募先の企業は、アナタがどこまで細かいところまでプロジェクトに携わっているのか知りたいのです。職務経歴書を書く際には、今まで携わってきたプロジェクトの内容などをしっかりと確認し書き出すことを意識しましょう。
実績などを数字として提示することによって、面接官の方にも伝わりやすくなります。たとえば、『このプロジェクトで制作したゲームは、前に開発されたゲームの〇〇%の増益を実現させました。』や『私が携わったプロジェクトチームが制作したソーシャルネットゲームは、前のver.よりも登録者数が〇〇%ほど増加しました。』といった感じです。
ここでも当然ですが、デタラメな数字を記入してはいけません。こういった数字というのは意外と外部も分かってしまうものです。仕事を一緒にする上で、嘘を付く人とはしたくないですよね?実績を良く書きたい気持ちも分かりますが、目の前にある事実を記載するようにしましょう。
なお、数値実績等は必ず記載しなければならないわけではありません。
守秘義務により記載できないケースや自身が関わったプロジェクトが具体的にどの程度の成果があがったのか把握していない方もいるでしょう。
そのようなケースにおいては無理に記載する必要はなく、あなたがプログラマーとしてどのような働きをしたか、どのような貢献をしたのかがプロジェクトごとにわかるようにしておきましょう。
職務経歴に自己アピールを盛り込む
2つ目のポイントは、職務経歴に自己アピールを上手く盛り込むことです。自己アピールとして一番分かりやすいのは技術力ですよね。プログラマーは技術職であるため、今までの経験が非常に大切になってきます。まずは、それをふんだんに盛り込みましょう。
どういったスキルを持っていて、どういった実務をこなしてきたか、使用ツールはどれほどのものが利用出来るのか、などです。特にプログラマーとして気になるのは使用ツールでしょう。基本的に使われる言語であるC/C++や他にもJavaだったりC#だったりでの開発経験があれば評価が上がります。仕事を通じての経験のみならず、自作したゲーム等で使用した言語等もあれば記載しても良いでしょう。
その他コミュニケーション能力が一定以上あることがわかるように、多少アピールしておきましょう。
プログラマーは、指示されたことを一人で黙々とやっているイメージがあると思いますが、ゲームプログラマーに関してはそうではありません。もちろん、一人での作業も多いのですが、プランナーやディレクター、他のプログラマーとの話し合いも非常に多いです。
なので、プロジェクトを組んだとしてもスムーズに仕事が行える人物だという印象を持たれるような記載をしましょう。
なお、ここでいうコミュニケーションとは、飲み会の場で盛り上がったり、格好良く客先でプレゼンをするといったようなものではありません。プログラマに求められるコミュニケーション能力は、あくまで業務を進めるうえでのコミュニケーション能力ということになりますので、相手の言いたいことを理解し協力して業務を進めていく姿勢のことを指します。
他にも、納期に間に合わせる自信がある、与えられた仕事は最後までやり遂げる、などもアピールポイントとして使うべきでしょう。
転職理由や将来的にどう働いていきたいか
3つ目のポイントは、転職理由や将来的にどう働いていきたいか書くことです。今まで携わってきたゲームプログラマーとしての経験を、募集企業でどのように発揮していきたいかを伝えましょう。あなたがこの企業に入社することで、どのようなメリットがあるか伝えるのです。転職理由も後ろ向きなことを書いてはいけません。今以上のステップアップをしたくて、更なるキャリアアップを目指して、など前向きなことが伝わるようにしましょう。
職歴書の書き方で悩んだらエージェント利用も検討
ここまででゲームプログラマの職務経歴書の書き方などについて説明してきましたが、こうした応募書類作成に不安があるという方は一度ゲーム業界に強い転職エージェントなどに相談してみるのも良いかと思います。
各企業としっかり繋がっているので、どういった点が響きやすいかなども教えてもらえるので、より確度の高い応募書類ができあがるものと考えられます。
エージェント利用にあたっては、ゲーム業界であればシリコンスタジオエージェントがよろしいかと思いますので、利用を検討してみてください。
ゲームプログラマーの職務経歴書の書き方まとめ
職務経歴書を書く際に悩んで書けないという方は、
・プロジェクト単位で定性的・定量的な裏付けも入れながら記載する。
・職務経歴を通じて自己アピール(技術力・コミュニケーション能力等)をする。
・将来どうなりたいのか、転職理由と合わせて前向きな内容で記載する。
というようなことを意識して記載すると良いでしょう。
ただ、職務経歴書の書き方も十人十色です。必ずこう書かなければならないといった決まりはありません。
あなたの魅力が伝わるよう試行錯誤してください。
ゲームプログラマに限らず、職務経歴書の書き方は非常に悩ましいものですが、納得のいく転職が出来るように頑張りましょう。