ゲームプログラマーはゲーム好きであれば一度は夢見る職業ですよね。しかし、実際は違う業種に就職した人も多いと思います。ただ、どうしてもゲームプログラマーの夢が諦めきれない!プログラマーとしての経験はないけど働きたい!そんな人のために今回は、未経験でもゲームプログラマーになれるのか解説していきます。
誰でもゲームプログラマーになれる
ゲームプログラマーは誰でもなれることが可能です。必要な資格も特にありません。ただし、経験があるとないとでは大きな差になってきます。ゲーム業界では経験こそ大事だと言われる風潮にあるため、どうしても経験者を優遇してしまうのです。
特に大手メーカーになってくるとゲームプログラミングの知識、製作経験などを重視してきます。狭き門と言っても過言ではありません。しかし、ゲームプログラマーは慢性的に人手不足に陥っています。企業やメーカーによっては、『経験のない初心者でもOK』としている場合もあるのです。そのため、未経験でも専門学校生でも普通のプログラマーでもゲームプログラマーになる道はあります。
しかし、当然ながらプログラミングの知識がある方が就職には有利です。専門学校などで最低限のプログラミングの基礎知識を身につけておくなど、事前に準備しておいた方が良いでしょう。また、最近はネット上でプログラミングやゲーム作りが勉強できるツールもあるので、個人で学ぶことも出来ます。ただし、いずれのケースにおいても勉強しただけでは難しいので、何か自分で作った作品などを準備しておくことをお勧めします。
ゲームプログラマーの転職先としては、当然ですがゲームメーカーやゲーム制作会社が挙げられます。目指すは誰もが知っているような大手のゲームメーカーですが、競争率は非常に高いので未経験ではほぼ無理です。未経験でも受け入れてくれるゲーム会社はありますので、実力をつけて徐々にステップアップしていきましょう。
因みに、ゲーム業界は平均年齢が若いことから、実力があれば昇格しやすい業界と言われています。
学ぶべきプログラム
コンシューマーゲームに携わりたいならC/C++
現在、ゲームの種類は多岐にわたります。一番ポピュラーなところだとPS4やXBOXなどといったコンシューマーゲームです。コンシューマーゲーム開発で必要となってくる言語はC++が多いです。このC言語やC++はゲーム開発の基礎とも言えるものなのでほぼ必須と言っても過言ではありません。ゲームプログラマーとして幅が広がり、結果として評価に繋がりますよ。
特にC言語、C++はメモリの扱いが非常にシビアになってくるので、メモリに関しての基礎知識を身に付けることが可能です。多言語でも役立つ知識ですし、メモリの扱いはゲーム業界においてデリケートな問題になりがちです。こういった知識が間違いなく今後生きていくでしょう。
ただし、年齢にもよりますが、未経験者がゲーム業界に入ることを考えた場合、この選択肢は時間がかかりすぎるので、どうしてもコンシューマーゲームでないと嫌だという方以外は、その他のものから入るのがよいかも知れません。もちろん、現在学生であるといった方や20代前半の若手であればこの限りではありません。
ブラウザーゲームやスマートフォンなどのアプリの開発に携わりたいならC#
最近勉強する方が多くなってきているプログラミング言語がC#です。
先ほど紹介したC++ほど難しい概念を全て理解しなくてもよいので、初心者の方でも覚えやすいです。
後ほど紹介しますが、Unity等に代表される最近のゲーム開発エンジンはとても高性能なのですが、これらのゲームエンジンとC#で勉強を開始される方も増えています。
開発環境や勉強をするためのサイトなども多いので、初心者の方がまず始めてみるのにも良いでしょう。
なお、このC#という言語は、マイクロソフト社が提供している言語なので、Xbox等の開発もC#で行われています。その他、マイクロソフト関係のwebサービスやアプリなどもC#で開発されているので、勉強して損するということもないでしょう。
このほかにもjavascriptやruby等のwebサービスで使われるような言語でもゲーム開発に使われることもあります。
どのようなプログラミング言語を勉強すればよいのかわからないという方は、
例えば求人サイトに登録しゲームプログラマの求人を見てみたり、メルマガ等が届けられるように設定しておけば、どのような仕事でどのような言語が求人市場で求められているかわかってくると思います。
実際の求人を見てみることも重要です。
ゲームプログラマーに必要なスキル
では、ここからはゲームプログラマーに必要になってくるスキルについて解説していきます。これを読んで自分に足りないスキルがないか探してみてください。見つかったらそれを重点的に改善していきましょう。
ゲームが好き
必ずしもゲーム好きだけが働いているわけではありませんが、ゲームが好きじゃないのにゲームを作るというのは苦痛に感じる方も多いようです。また、拘りも必要になるため、面白いゲームを作るという点では苦戦するかもしれません。ゲームプログラマーは思っている以上にキツい仕事です。本当にゲームが好きでないと途中でやめてしまう可能性があります。
ただ、ゲーム業界に飛び込んでから、その面白さに目覚めるという方も多いので、なんとも言い難い部分ではあります。
論理的思考力
プログラミングには、論理的な思考が必要になってきます。理数系に対する知識も必要になってくるので、数字や式にアレルギーのある方は苦戦するかもしれません。
特にゲームは人間の自然な動きを再現することも多いのですが、ゲームエンジニア優秀になったとはいえ、細かい部分に拘り、レベルの高い領域まで行きたいのであれば物理や数学等の知識も必要になってくるでしょう。
プログラミングの技術は日に日に進化しているので、高い向上心と好奇心旺盛な気持ちも必要です。
協調性
ゲームはゲームプログラマーだけで作るものではありません。ゲームクリエイターからゲームプランナー、ゲームデザイナーなどさまざまな職種の人たちと一緒にチームを結成して作っていくものです。チーム内での意思疎通も大切ですし、プロジェクトが始まると会議も多く行われます。そこでしっかりとした意見を言えるようにならないと納期までに完成しない恐れがあります。
ゲームプログラマーの現状と今後の見通し
ゲームプログラマーは慢性的に人手不足と言いましたが、それに比例してスマートフォンのゲーム(ソシャゲ)が普及しており、ゲーム業界の幅は広がっています。コンシューマーゲームにおいても、新しいゲーム機が数年のスパンで発売されている状況です。かなり変化の激しい業界とも言えます。ゲームプログラマーは、このような新しい流れに対して柔軟な対応をしていく必要があるでしょう。
なお、現在の転職市況であれば、スマートフォン向けのゲームを開発している企業への転職であれば、未経験者でも転職は可能なケースが増えています。
先ほども記載しましたが、とにかく作ってなんぼの世界なので、未経験者の方は勉強するだけではなく、合わせて実際に成果物として簡単なもので構わないのでゲームを作ってみましょう。面接の際などにも必ず提出を求められるはずです。
まとめ
ゲームプログラマーは未経験でもなれる場合があるということが分かりました。しかし、プログラミングの基礎知識を付けておいた方が転職活動も、転職してからも有利に働きます。本気でゲームプログラマーになりたい人は空いた時間にでも勉強することを勧めます。