プログラマーとして働いて知識が付いてくると『違うジャンルのプログラマーとして働きたい』と感じるケースもあります。
その中でも『ゲームプログラマー』に転職したいと考える方もいらしゃいます。
日本はゲーム大国ですし、最近のスマホゲームの勢いは凄いですよね。しかし、本当に異業種からゲームプログラマーになれるか不安な人もいるでしょう。そこで今回は、ゲームプログラマーになるには何が必要になってくるのか解説します。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーとは、ゲームが企画通り動くようにプログラムするクリエイターのことです。ただ動かすだけではなく、サウンド設定からシステムの構築まで担当するゲーム開発の要と言ってもいい職種です。
プロジェクトの最初から最後まで関わることが多いです。
狙い目はソーシャルゲーム
最近ではコンシューマーゲームよりもソーシャルゲームの方が活気があります。
そのため、ソーシャルゲーム業界に転職した方が年収が高いという傾向にあるのです。
スマートフォンのスペック向上によってプログラマーに求められる能力が上がっているのが要因の一つです。
ゲームプログラマーに必要なスキル
ここからは、ゲームプログラマーになる・ゲームプログラマーとして成功していくのに必要なスキルについて簡単に解説します。
ここをしっかりと理解しておくことによって、自分がゲームプログラマーに向いているのか、どのようなスキルを身に付けておくべきなのか指標になると思います。
プログラミングスキル
プログラマーとして転職するのですからプログラミングスキルは必須です。このようなスキルに関しては学校などで専門的に学ぶ以外にも、独学で習得していく方法もあります。ただし、転職に限っては『すでにプログラマーとして働いた実績がある』というのは大きな利点になります。
これは異業種でのプログラミング経験だとしても有効です。
例えばWeb系サービスのプログラミング経験がある方であれば、SNSやECサイト等の構築経験のある方もいらっしゃるかと思います。
このようなケースではネットワークに関する知識のある方もいらっしゃるかと思いますが、ソーシャルゲームにおいてはネットワークの知識が必要になる場面も多いことからそうした経験が評価されるケースもあるでしょう。
また、バックエンドの開発経験のある方であれば、ゲーム開発において、サーバーとの連携等は別で行うケースもあるため、別の領域の業務をしつつ本来やりたかった業務へとシフトしていくことも可能です。
その他、人手不足などの理由によって、未経験でも積極的に採用する企業は増えておりますが、やはり経験者を好む職種だと言えますので、違う領域のプログラマだったとしても経験があるということで採用の間口は広くなります。
ただ、できれば、簡単なもの構いませんので独学で何か一つ自身でゲームを作る経験はしておいた方が良いかもしれません。
数学や物理の知識
ゲームのジャンルによってはキャラクターが複数存在することもあります。そのようなキャラクターの動きであったり、物体の動く軌道には数学や物理といった知識が活かされます。この2つを完璧に覚える必要はありませんが、ゲームプログラミングにとっては切っても切れないものだと覚えておきましょう。
ゲームプログラマにおける数学や物理の知識の必要性に関しては以下の記事でも紹介しておりますのでこちらをご参照ください。
ゲームプログラマに求められるスキルは?数学も必要なの?
コミュニケーションスキル
ゲームプログラマーのイメージとしては『黙々と指示されたものをプログラミングしている』というものが大半だと思います。しかし、ずっとパソコンを向かい合っている訳ではありません。ゲームは一人で作り上げるものではなく、多くの人が企画から発売まで関わっているのです。だからこそチームの協調性が必要になってきます。
指示された仕事をしっかりとやり遂げる能力も必要ですが、自分の意見を上手く伝え相手の意見を柔軟に受け入れる能力も必要なのです。時にはチームメンバーだけでなくクライアント様に対しても意見することもあります。良い作品を作るには、それだけ多くの人と意見を交わす必要があるのです。
こうした開発はWebサービス等を制作していく工程と似ているため、Web系サービスのプログラマを行っていた方は比較的入っていきやすいのではないでしょうか。
論理的思考回路(ロジカルシンキング)スキル
ゲームプログラマーはプログラムを作っていくのが主な仕事です。単にプログラムを作ると言っても、その作業は膨大なものになります。しかし、一つの些細なミスがプログラム全体をダメにしてしまうこともあります。そのため、プログラムを構築していくにはしっかりとした順序立てと、それをしっかりと守る意志が必要なのです。
そのような構築や順序に関して、難しい用語で説明したところでプログラマーでない人には理解できないでしょう。しかし、シンプルな言葉と説明によって誰にでも理解できるようにすれば、スムーズな開発が行えるはずです。すべての話し合いのあとにお互い『良い話し合いだった』と思えることが大事なのです。
ただし、これは一長一短でできるようなことではありません。毎日のようにトレーニングをし、ミスを重ねながら自分なりの方法を見つけるのです。最初はミスも続いて『自分は向いていないのでは?』と感じるかもしれません。それでも諦めずにミスを挽回するようにしましょう。
プログラミング経験・スキルを活かして転職先を探すには
基本的にプログラマは人手不足なのでどの求人サイトや転職サイトを見ても多数求人があり、転職が出来ないということはありません。
ただ、プログラマとしての経験はあってもゲーム業界は未経験で不安という方も多いかと思います。ブラックな業界なんて話もよく聞くかと思いますので、そうした事実が本当なのか、きちんとまともに働ける会社はあるのか、希望の年収がもらえるかなど様々な条件をクリアしつつ転職をしたいと望む方が多いでしょう。
そうしたケースでは情報収集が重要となりますので、求人サイトも利用しつつ転職エージェントからもしっかり情報を取得した方が転職失敗のリスクが下がります。
そうしたケースでは一般的なプログラマ・エンジニアとしての経験の評価を的確にしてくれつつゲーム業界の求人も多数保有しているギークリーかシリコンスタジオエージェントにまず相談してみると良いでしょう。
どちらかという事であればゲーム業界への特化度、詳しさ等の観点からシリコンスタジオエージェントがよろしいかと思います。経験が浅い方の利用にも適しています。
プログラマ・エンジニアのキャリアやお仕事に精通しているので、現在のスキル・経験状況で転職が可能な先の提案などをしっかりおこなってくれますし、情報提供力も高いので非常に参考になります。
異業種のプログラマからゲームプログラマへの転職についてのまとめ
経験者が評価される職種ではあるものの、別ジャンルのプログラマからゲームプログラマへの転職も十分可能であり、経験を活かすことも可能なので、ゲーム業界に興味のある方は是非チャレンジしてみると良いでしょう。