Webマーケティング職に転職するために必要なスキルとは?

昨今企業のセールス活動において、Webの活用はなくてはならないものとなっているため、Webマーケティングに特化した専門職種の採用を強化する傾向にあります。

Webマーケティングとひとくちにいっても企業や業界により求められる能力や仕事内容は異なるのですが、市場調査を行い、それに則ったマーケティング戦略を実施していくという点では、一般的なマーケティング活動と似ています。そのため市場の状況をいち早く知るための情報収集力や分析力はとても重要です。それに加えて Webやデジタルツールを活用した調査・実行・改善能力が必要になってきます。

ここでは、Webマーケティング職へと転職するためにはどのようなスキルや経験が必要なのか、一般的に多くの企業で共通して求められるスキルについて解説していきたいと思います。

最新技術やテクノロジー、業界動向を常に学ぶ姿勢

Webマーケティングの担当者が必要とされるスキルは、時代によって大きく変わります。というのも、webやデジタルに関するツールやスキルは変化が速いため、常に最新のトレンドを追いかけて、対応できるようにしておくことが重要なのです。
Excelなどの基本ツールはもちろんGoogleアナリティクス・MAツール等の解析・分析ツール、インターネット広告(DSP、SNS、動画、リスティング等)に関する最新動向、SEO対策、プログラミングスキルなど様々なことに目を向けておく必要があります。
一般的なマーケティングに関する知識はもちろんのこと、最新ツールやテクノロジーについても学ぶことで、効果的なマーケティング活動を行うことができます。

情報収集・情報分析・課題発見能力

Webマーケティングの担当者に求められる成果の一つが、Web上でユーザー(顧客・見込み客)が継続的に商品やサービスを購入してくれる仕組みを構築することです。
こうした仕組みを構築するために、市場調査などを行い、集めた情報やデータの分析をし、仮説を立て、課題解決のための戦略を策定し、施策を実行していきます。実行した施策は検証し改善し続けていきます。
こうしたことを実行するためには、自社のことはもちろん競合他社や業界の動向を知り、マーケット全体の知識を常に最新の状態に保っている必要があります。
Googleアナリティクス等のWeb上で算出されるデータだけではなく、全体感をしっかりと把握し、その上でWebサイトにアクセスする人の行動を分析し、マーケティング施策を実行していくことが重要なのです。そのため、webで得られる情報だけでなく、自社の営業担当者が持っている情報や業界動向などをしっかり吸い上げる情報収集能力もとても重要となります。

コミュニケーション・プレゼンテーション・アウトプットスキル

Web マーケティング職につく人は、情報収集や分析をした後に、その内容を周りに伝える必要があります。 社内でプレゼンする場合もあれば、顧客にプレゼンすることもあるでしょう。そのため相手に理解しやすい言葉で説明するためのコミュニケーション能力が必要となります。

また、話し方だけではなく、分析結果を わかりやすく図解するなど、資料作成のスキルも重要です。

その他、情報収集から改善施策までを実行する段階において、現場の営業担当者やその他の部門の人たちと情報共有を行い、しっかり連携していくことが求められるケースも多いため、効果的なマーケティング施策を実行するためにはコミュニケーションスキルは不可欠です。

戦略立案と実行スキル

自社や競合、マーケット全体の調査・分析を行い、ニーズや課題、問題点がわかっただけではマーケティング活動は終わりません。実際に実行可能な戦略を立案する必要があります。
「誰に何を提供するか」という大きな方向性が決まったら、具体的に「どのように届けるか」を考えなくてはなりません。ここの戦略・戦術部分を策定するためには、Webやデジタルスキルのみならず、マーケティングに関連する総合スキルが必要となるため、とても難しい業務で有り、経営に近いポジションとも言えるでしょう。

必ずしも全部できる必要はない。未経験でも転職できるケースはある

これまで述べてきたことが全てできればそれにこしたことはありませんが、マーケティング活動も分業体制がしかれている企業が多く、転職する企業やポジションによっては、全ての能力に優れている必要はありません。
マーケティング部門のポジションは基本的に経験者を求める傾向が強いのですが、最近では営業経験者がWebマーケティングポジションへと転身するケースもありました。
売るための仕組みを作るという点では、営業で培ったスキルを活かせる場面は多いでしょう。

また、広告代理店などでインターネット広告の運用を担当していた者が事業会社のWebマーケティング部門へと転職するケースもあります。
Webマーケティングの全体の中の、ネット広告の運用だけを担当する人間もおり、そこからキャリアを積んで、Webマーケティングの戦略立案者へとキャリアアップしていくケースもあります。

こうした、未経験者を募集するケースはそう多くないので、もし未経験でWebマーケティング担当としての転職をしたいとお考えの方は、求人サイト等に登録し、常に情報収集を怠らないようにしましょう。

また、メーカーなどのWeb担当者だけではなく、WEBコンサルティング業務など、他の会社を支援するためのコンサルティング会社も多くあるため、そうした会社に目を向けてみるのもいいでしょう。
こうした会社は未経験者の採用も受け入れているところも多く、研修制度や教育制度も整っているところもあるので、こういった企業で実務経験を積んでから企業内部のWebマーケティング担当者として転職する道もあります。
Web マーケティング職は、採用のハードルが高い職種ではありますが、営業から、エンジニアから、 Web デザイナーからなど様々なバックボーンを持っている人が働いている職種でもありますので、興味のある方は諦めずにスキルを磨き、機会を待ってみましょう。