転職活動は在職中と退職後、どっちがいい?仕事と転職活動は両立できるの?

転職活動をするのに迷うのが、いつやるべきなのか?ということです。そこで今回は、在職中と退職中に転職活動を行うメリットとデメリットについて解説していきます。

転職活動を在職中にするメリット・デメリット

まずは、在職中に転職活動を行った際に生まれるメリットとデメリットを確認していきましょう。

■メリット
・経済的に余裕が生まれる
・職歴に間が空かない

在職中に転職することが出来れば、経済的な負担はほぼないでしょう。スケジュールも立てやすく、何より次の就職際が決まっているという精神的な安心感もあります。

職歴に間が空かないのも大きなメリットです。次の転職先もやめて違う会社を探す時に職歴に間があると、その間に何をやっていたのかを重視する企業もあります。もちろん、空白があるからといって、必ずしも不利になるわけではなく、きちんと説明ができれば問題ないのですが、職歴に間がない方が無用な誤解を避けることはできます。

■デメリット
・面接などの時間を作らなければいけない
・勤務開始日の調整が難しい

転職活動において絶対に避けられないのが、面接です。土日に面接が可能な企業であれば、特に問題はありませんが、稀です。そうなってくると、面接のために自分で時間を作らなければいけません。会社を休んだりしなければならないケースも出てくるのでタイミングを考える必要もあります。

また、転職の面接でよく聞かれるのが、『いつから出勤が可能ですか?』という質問です。在職中であれば現職との業務の兼ね合いもあるため、確認が必要になります。

多くの場合、入社日は融通をきかせてくれますが、一日でも早く人材が欲しいと思っている企業の場合、この入社日がネックになって採用に至らないケースもあることはあります。なので、可能性ベースの話になりますが、デメリットの一つとなります。

在職中の転職活動は疲労も多く、面倒になって妥協して次の転職先を決めてしまう方も少なくありません。そうなるとせっかく転職しても、またすぐに転職活動をしなければならなくなるといったことがありますので、長期戦になることも視野に入れておくとともに、無理のない計画をたてましょう。

退職してから転職活動を行うメリット・デメリット

次に、退職してから転職活動を行った際に生まれるメリットとデメリットを確認していきましょう。

■メリット
・活動時間の確保が容易
・転職活動に集中出来る

退職してから転職活動を始める最大のメリットは何と言っても自由に活動出来るというところでしょう。決まった時間に仕事をする必要がありませんから、自分のペースで転職活動が可能です。

たとえば、ハローワークなどに通いながら転職活動をするなら通う時間が必要になってきます。しかし、ハローワークは土日は閉館しているので、会社で働いているサラリーマンには実質的に通えません。

仮に通えたとしても、相手側から面接のお願いがあったとしても日程が合わなくて行けない場合もあります。そうなれば、せっかくの優良企業への転職もフイにしてしまう事になるでしょう。

そして、それは転職活動への意欲にも繋がります。仕事をやりながらだと、どうしても転職のことが疎かになってしまいます。そして、せっかくのチャンスを水に流す結果になることも…。こういったことから、退職後の転職活動は自分のペースで集中して出来ると言えるでしょう。

■デメリット
・経済的に負担になる可能性がある
・期間が空くことで転職に不利になる可能性がある

逆にデメリットとしては、経済的に負担が大きくなるというところです。働いていない訳ですから、もちろん収入はありません。貯金などの貯えがあれば多少はマシだと思いますが、それが何ヶ月も続くとなると厳しいものとなるでしょう。

そして、それは精神的な苦痛にも繋がります。お金もないのに仕事も決まらない…そんな状況が続くと、安易な考えで会社を決めてしまうかもしれません。転職したものの、思ってたのと違う会社ですぐやめてしまった、そんなこともあり得るのです。

さらに、理由もないのに就業してない期間が長くなれば長くなるほど心証は悪くなります。本当に転職活動をしてきたのか?何か問題があるのではないか?と思われるでしょう。しっかりとした考えを持って転職活動に臨みましょう。

まとめ

どちらにもメリットとデメリットがあります。どちらが良いというものではありません。
ただ、辞めてから転職活動をするにしても、いきなり会社を辞めるのではなく、在職中にある程度準備をし、転職活動の体制は整えておきましょう。準備さえしっかりとできていれば、それほど転職活動に時間がかかることはありません。行き当たりばったりに活動するから長期化してしまうことが多いのです。