残業が少ない会社、どう見極める?【エンジニア・クリエイターの転職事情】

毎日のように残業続きで、今度こそ残業の少ない会社にいきたいー。
そう思っていても、募集の時の残業時間が信頼できない、という人も多いのではないでしょうか。
振り返ればいまの会社も残業が少ないって聞いて入社したのに、気づけば聞いていた残業時間よりも圧倒的に多い稼働時間に途方にくれてしまい、求人広告を見ても信じられない人もいるのではないでしょうか。でも、今度こそ失敗したくない。そんな人のために、残業が少ない会社の見極め方についてご案内します。

残業時間が少ない会社ってあるの?

よく、残業が少ない会社って本当に存在するの?と質問をうけます。エンジニアとして働く以上、もう残業は覚悟しないといけないのではないかー。いっそのこと、事務の仕事にキャリアチェンジをしたほうがいいのではないかー。
そう思われる方も多いかと思いますが、残業時間が少ない会社は実在します。実際に、これまで残業がほぼ0時間の会社や、残業が10時間程度、という会社に勤務される方にもたくさんお会いしてきました。20~30時間ほどまで増やしていただければその数はもっと増えると思います。残業が少ない会社は実在しますので、諦めずにさがしていくことがポイントです。

残業が少ない会社を見極める方法

では実際に残業が少ない会社を見極める方法について説明していきます。これを見極めても絶対ということは有りませんが、一つの判断指針になると思いますのでぜひ確認をしてみてください。

残業時間の取り方を確認してみる

残業時間に関して求人広告に詳細を掲載している企業もふえてきました。
その情報を信じて入社したのに、実態は違っていた。そういう誤解は残念ながら多く発生しているように思います。

これは、残業時間の取り方が会社によって異なるから。たとえば「全社」の残業時間を掲載している会社も多いのですが、そうすると本社勤務の事務職など、残業時間の少ない職種の人も含めた時間であり、客先に常駐しているエンジニアだけで計測した時間とは異なっていることも少なくありません。

残業時間の取り方がどのようになっているのか、エンジニアだけに限定した場合の残業時間に関してはどの程度なのかを確認する方がよいでしょう。

残業時間が少ない背景を確認する

また、残業時間を確認できたら、残業時間が少ない背景を確認してみましょう。

残業時間が少ない会社は何かしら取組みをしている企業が多くあります。
たとえば実際に、「残業時間が多くなった場合は課長職の賞与をさげるような取組みをし、課長職のマネジメント力を上げるように指導している」「取引先に稼働時間を確認してから受注するようにしており、2回違反した案件に関しては打ち切るようにしている。実際に打ち切ったプロジェクトもある」「持ち帰りの作業ができないよう、社員のパソコンは21時でシャットダウンされるように一斉制御をかけている」「残業時間を短くして浮いた残業代を、社員の賞与で返還する取組みをとっている」など、さまざまな取組みで残業時間を抑制している会社があります。

残業時間が何時間程度なのか、という平均を知るだけではなく、実際にどのような取組みをしているからその短い時間で仕事ができているのかを確認してみると、根拠がわかるので安心できると思います。

実際に遅い時間に訪問をしてみる

最後に、実際に遅い時間に訪問をしてみると社員の実態を把握できる助けになるでしょう。

たとえばある求職者の方は夜20時から条件面談を設定し、実際に社員の方が残っているのかどうかを確認したと言います。
「いつも社員は20時頃にはほとんどいないですよ」と面接官に言われていても、実際に訪問した時間に社員が多くいるケースもあり、面接官がリップサービスとして伝えているだろうとわかるケースもあります。
遅い時間から面接や面談をスタートさせることは難しいかもしれませんが、条件面談の最後に、社内見学をさせてほしいと伝えてみてもよいかもしれません(※社内見学をこちらから申し出るのであれば面接時よりも内定を獲得した後の方がよいでしょう)。

面接での注意点

残業時間が少ない会社を希望する場合、それを気にしすぎるあまり面接で失敗してしまうケースも多く見受けられます。
最後に、面接での注意点についてお伝えしておきます。面接では、「聞きすぎない」「聞き方に気を付ける」という2点が重要になり、ぜひ、肝に銘じておいてほしい事項です。

面接で「どんな会社だろう」「自分にあった会社だろうか」と思うあまり、残業に関して詳しく聞きすぎてしまい、納得のいく回答をもらったにもかかわらず、企業からはお見送りで連絡が来た、というケースもあります。面接ではまず評価を受けることを意識して、残業に関して固執しすぎないことは、注意してほしい点です。

会社としては残業は少なく効率的に働いてほしいと思っていても、「そんなに残業ばかり気にする人なら・・・」と不合格にする、ということは良く聞く話です。面接は自分をアピールする場だと捉え、あまり残業時間だけに拘った質問ばかりするのは避けたほうが無難です。

また、聞き方、質問の仕方も重要になります。単に「残業時間はどの程度ですか?」と聞くよりも、「次の職場では長期的に勤めたいと思っているのでお伺いしたいのですが・・・」「効率よくはたらくことを大事にしており、だらだらと残業をするのは避けたいと思っているのですが・・・」など、前置きをして質問をするほうが、心象はよいでしょう。

いかがでしたでしょうか。絶対に失敗したくない転職だからこそ、確認ポイントと面接での注意点を参考にしながら、会社選びを進めていただければと思います。

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