業務系エンジニア・プログラマの転職動向と転職先について

業務系エンジニア・プログラマの仕事をしている方で転職を考えたことがない人はいないのではないでしょうか?

それだけ、この世界で仕事をしている人は転職やキャリアアップ、そしてキャリアチェンジという言葉が身近なものです。

実際に業務系エンジニアを求める企業の求人数は増え続けており、それに伴って業務系エンジニア・プログラマの転職希望者は年々増加を続けています。

業務系エンジニアの中でも年々分野は細分化されてきており、よく言えば新しいことにチャレンジできる環境が増えています。

また、働きやすい環境の職場も増えている傾向にありますので、希望を叶えやすい転職市況と言えるでしょう。
しかし、どのような転職をすれば正解か、これについての悩みは尽きないものです。本記事を通して、少しでも希望に近づけるような情報を提供したいと思います。

ピラミッド型構造上位動向への転職動向

ITベンダーは技術志向を強めている

ピラミッド型構造である業務系エンジニア・プログラマの世界では、上位に位置する企業ほど技術とは離れ、下位に位置するほど技術と近いという状況が長年続きました。

その傾向自体は変わっていませんが、近年、上位に位置する大手ITベンダーの技術志向が強まっています。

いわゆるAIやIoT、そしてビックデータの時代を迎えるにあたって、従来の人月によるシステム開発では通用しない部分が出ている為です。

このような状況に対応する為、技術力のあるエンジニアを積極的に採用して新規ビジネスの創造を推進しています。

上位のITベンダーはやはり給与が高い

このピラミッド型構造は、そのまま給与のピラミッド型構造とも言えます。同じ仕事をしていても、どこの位置にいる企業に在籍しているかで給与は大きく異なってきます。

むろん、上位の企業ほど給与は多くなる為、単純にそれを狙った転職を考えても良いでしょう。もちろん、技術研修などの福利厚生面でも大きく異なることが一般的です。

やること(仕事)はあまり変わらない

上位の企業へ転職をしても、やること(仕事)は大きく変わらないことが多いです。

但し、PMなどのマネジメント系のポジションを目指すのであれば、上位企業への転職は有効な手段の1つです。

業務系のエンジニアからWeb系エンジニアへの転職も増えている

近年、業務系からWebサービス系のエンジニアへと転職される方は増えているように感じます。

Webサービスの開発現場未経験の方は不安かもしれませんが、転職を受け入れてくれる企業はそれなりに多くあり、思い切ってキャリアチェンジして新しい道を進んでいく方も増えています。

Web系エンジニアを採用する企業

Web系エンジニアを採用する企業は、インターネットを通じて消費者にサービスを提供、または消費者同士の取引をサービスする事業を行っている事例が多くあります。いわゆるBtoBやBtoCと言われるものです。

スタートアップ企業含めて、無数の企業が乱立している状況です。1つでもバズるようなサービスを生み出した企業は、あっという間に有名企業へと登っていく点が特徴的です。

Web系エンジニアの仕事のスタイル。業務系のエンジニアとの違いは?

Web系エンジニアの仕事は、業務系エンジニア・プログラマのようにあらかじめ固められたスケジュールと細分化された仕事を行うことは少ないです。いわゆる、アジャイル型の開発手法がメインストリームとなっています。

ユーザーの反応を見つつ、チームのメンバーとコミュニケーションを密にとりながら開発を進めていくことがほとんどのため、みんなで作っている感があり、とても楽しいと感じる方が多いようです。

また、業務系エンジニア・プログラマとは異なり、自分自身で開発した結果が目に見えて反応が分かるという点が特徴的です。実際のユーザーの感想が売上や感想などで直接フィーバックされる喜びがあります。

そうしたこともあり、顧客(ユーザー等)との距離が近く、反応が見える仕事がしたいということで、業務系からWeb系エンジニアへの転職を検討される方もいらっしゃいます。

Web系エンジニアは若い人だけ?

20代のWeb系エンジニアが活躍しているシーンをインターネットなどで見かけることが多いかと思います。実際に、スタートアップ企業を中心に、若いエンジニアが多いことも事実です。しかし、既に大手企業となったYahooやGoogleなどは30代や40代のWeb系エンジニアが多数在籍しています。重要なことは年齢に関係なく、エンジニアとして技術を高めていく姿勢です。

Web系エンジニアの給与

Web系エンジニアの給与は技術力または頑張った時間により決まるものでもありません。エンジニアの技術力がいくら高くとも、長時間労働を厭わず働こうとも、自社のWebサービスが売上を上げない限り、エンジニアへの給与としての配分は出来ません。Amazon(長い間赤字だったが、資金が豊富だった)など一部の会社を除いて、よくも悪くもWeb系エンジニアの給与はその企業の業績に左右されてしまう傾向はあります。
ただ、高い給与をもらおうと思ったらどのみち技術力は求められます。そのため、しっかりとした実力を持っている方は転職により大きく年収を上げる方もいらっしゃいます。

データ分析エンジニア/データアナリストへの転職動向

業務系のエンジニアからデータ分析関連のエンジニアへと転職される方もいらっしゃいます。
そこまで転職者が多いわけではありませんが、この分野に興味を持つ方は多く、機会があればチャレンジしたいとお考えの方もいらっしゃいます。

データ分析関連のエンジニアが不足している

自社が提供しているサービスの現状を知ることは必須要件となっています。

つまりユーザーの日々の行動から生まれるトランザクションデータの分析を行い、それを戦略へと活かしていくことが企業の生存条件となってきています。また、いわゆるビックデータの解析エンジニアもこのカテゴリーに入ってきます。しかしながら、この分野は人材が圧倒的に不足しています。アメリカの調査会社ガートナーによると、将来日本で25万人のデータ分析関連のエンジニアが不足すると言われています。

データ分析関連のエンジニアはプログラミング能力×統計学が必要

データ分析関連のエンジニアには一長一短になれるものではありません。プログラミング能力(実際にはpython等)と統計学などの専門的な知識が必要です。

しかしながら、今のデータ分析関連のエンジニア不足の現状から、業務系エンジニア・プログラマからのキャリアチェンジは容易な状況が続いています。大学などで統計学を学んだことがあるなど素養があれば、キャリアの大きな1歩になるかもしれません。

データ関連分析エンジニアの給与は青天井?

データ関連分析エンジニアの給与は、求人サイトを見ると多くは平均年収600万を超えています。高度な技術力を持ったエンジニアは青天井かもしれません。大手日系SNS会社では1,000万円以上で採用募集を行っている上、海外では、有名大学出身者の新規採用者に1000万をはるかに超えるオファーがあるなど高級ポジションとして知られている為です。

業務系エンジニア・プログラマの転職動向・転職先のまとめ

・業務系エンジニア・プログラマから上位会社へピラミッドを登る転職
・Web系エンジニアへの転職
・データ解析関連のエンジニアへの転職
・それぞれ、業務系エンジニア・プログラマからの転職は利点が存在する。

なお、web系エンジニアとしての転職を検討される際は以下にエージェントについて説明した記事がございますので是非ご参照頂ければと思います。

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