Webエンジニア・Webプログラマの転職・求人動向とフルスタックエンジニアについて

webエンジニアが転職するために、今何をすべきなのでしょうか。最新の求人動向を確認の上、どのようなwebエンジニアがこれからの企業に求められるかについて考察していきます。

2018年のwebエンジニア・webプログラマの求人動向

webエンジニアの求人需要は、緩やかな上昇傾向にあります。特に30代の転職希望者が多く、登録者数はわずかに上昇傾向にあります。webエンジニアの採用ができている企業は、最新技術を習得できることを売りにしていたり、キャリアアップや労働環境・開発環境の整備に対する工夫を行いながら、採用活動を行っています。
そのため、転職者側としては、自己研鑽を欠かさず、最新技術や違う分野の技術も積極的に学ぶ姿勢等、幅広くスキルを使えるものとすることなどが求められるでしょう。

「webエンジニア」と一言で言っても、その業務は幅広く多岐にわたります。ここでは、webエンジニアの職務を大きくとらえて、(1)webサイトを制作することを主な業務とするフロントエンドエンジニア、(2)サーバーでのデータ管理などを行うバックエンドエンジニア、(3)データベースなどのサーバー環境を構築するインフラエンジニアと大別することにします。

webエンジニアは、現在日本で需要の高い職種ですが、これからのwebエンジニアには、今まで以上に高いスキルが求められるようになります。例えば、フロントエンドエンジニアは、HTML・CSS、Javascriptなどのプログラミング言語を使用して業務をすることになりますが、バックエンドエンジニアの業務であるPHP・Rubyなどのバックエンドで使用する言語も習得しておくのが望ましいと考えられます。なぜならば、関連性の高い相互の業務を熟知しておくことで、お互いの業務領域を意識した仕事をすることができ、また自身のプログラミングスキルを向上させることにもつながると考えられるからです。

転職市場で求められるwebエンジニア・webプログラマとは?

webエンジニア・webプログラマは転職市場においてもニーズが高く、これからも益々多くの企業にとって求められる職種であると考えられています。一方で、webエンジニア・webプログラマに対して要求される資質というのは、高くなっていくことが予想されるのもまた一つ事実です。それでは、これからのwebエンジニアが転職市場で求められることとは何であると思われますか。

最新のwebエンジニアの業界を見ると、多くのwebエンジニアの案件が海外にオフショアされる傾向にあります。それは一体なぜでしょうか。その原因としては、日本ではwebエンジニアのコストが非常に高くつくためと考えられています。よって、折角の案件もコスト削減のために、海外に流れていってしまうということです。

そこで、求められているwebエンジニアの一つは、「フルスタックエンジニア(=full-stack engineer)」であると言われています。webエンジニアは業務の性質上フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニアなどと分かれますが、フルスタックエンジニアは、web設計の要件定義から顧客対応まで個人であらゆる業務をこなすことが出来るようなwebエンジニアです。

例えば、クライアントのニーズを十分に満たすためには、単にコーディングが出来るだけではなく、その上でSEOを意識したコーディングができたり、webサイトを開発するだけでもセキュリティ面の体制が整備されたwebサイトを構築できたりするというのも付加価値を高めることになります。

このように、一人であらゆる業務に対応できるフルスタックエンジニアの需要は一定数有り、転職市場においても引手あまたになることでしょう。webエンジニアが転職をする場合には、求められるエンジニア像の一つであるフルスタックエンジニア像を意識してみるのも良いでしょう。

どのようなところでフルスタックエンジニアは活躍しているの?

フルスタックエンジニアはスタートアップのベンチャー企業を始めとして、比較的多くのIT・web系企業で需要があります。大手企業のように分業体制をカッチリしいているところの方が実は少なく、極力少ない人数で開発できるに越したことはないと考える企業も多いため、転職市場では需要は高いです。このように聞くと、激務のイメージがあるかもしれませんが、実際に業務の量と責任は比較的重いでしょう。
ただ、それでもフルスタックエンジニアとして活躍を目指す人は増えています。
理由としては、上記にも記載しましたが、業務を遂行する上で、複数の分野に対する専門知識が必要になってきているというものが背景の一つにあります。クラウド化を始めとして、複合したスキルが必要とされるケースも多く、今後も求められる分野の横への広がりは広がっていく可能性はあります。また、起業やフリーランスになることを考えている人もフルスタックエンジニアとして活躍できる人が多く、実際に独立を目指している人は複数分野において専門家として活躍できるようスキルアップを目指しています。

関連する別の分野の専門スキルを伸ばしていくことで、転職市場はもちろん、独立を考えている方も有利に働くのではないでしょうか。

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