ITエンジニアに英語は必要か?

日本国内で仕事をする上では、英語はできなくても問題無いと考える人もいますが、エンジニアの場合は、仕事上で英語と接する機会は少なくありません。

もちろん、英語ができなくても、仕事はできますし、転職も可能です。ただ、IT技術者としては、技術力を高めるうえでも仕事をするうえでも英語を使える方が得する点が多数あります。

最新技術はまず英語で公開される

例えば、新しい技術やプログラミング言語が開発された場合、最初に情報誌や論文、ブログ等で話題になるのは英語で書かれたものです。

技術者にとって最先端技術にアンテナを張ることはなにより重要です。

新しい技術を使って他者より一歩でも先をいくことができれば、大きなアドバンテージになります。その新しい技術は常に英語ではじまるといっても過言ではありません。英語を公用語としている国は圧倒的に多く、当然ながら、プログラミング言語やソフトウェアに関してもリリースされるのは英語版が最初になります。

英語のニュースを見ておかないと時代に乗り遅れてしまうリスクがあるのは事実です。

そのため、英語で書かれたwebサイトやブログから情報収取を行い、常にスキルアップを目指しているエンジニアは、転職市場でも評価は高いです。
ただ、英語ができないからといって、必ずしも技術力が学べないわけではありません。英語が得意なエンジニアの方がやっているブログや情報サイトもありますが、そうしたところから情報を取得することもできますし、Google翻訳などを駆使して情報を取りに行ってもいいのです。問題になるのは、新しい知識を学ぶ意思があるのかどうかというところになるかと思います。

海外のサービスを活用する場合は英語の仕様書・説明書がついてくる

例えば、海外のサービスの一部を取り込みたい場合、最初にしなければならないのは海外のサービスを理解することです。

もちろんプログラムはプログラミング言語でかかれているので、問題はありませんが、仕様書やプログラムの意味合いなどはすべて英語で記載されています。

最近は、インターネットの進歩もあり、web上で翻訳をしてくれるサービスもありますが、自分でそのまま解釈できた方が何かと作業は捗ります。そのため、ここに関しても、英語がわかったほうが良いが、なんとかなる部分ではあります。

転職で英語ができないのは不利になる?

外資系の企業のみならず、日本の企業でも海外展開を視野に入れ、英語などの語学力を求めるケースが増えています。

実際に、TOEICの点数●●点程度といった求人も増えているのは事実です。ただ、転職において、英語ができることはアドバンテージにはなりますが、できないからといって転職できないわけではありません。

前提として、大切なのは英語ではなく、技術力を持っていることです。専門分野の実力が重要であって、英語はあくまでもスキルを高めるための手段だったり、業務に付加価値を持たすためのツールにすぎません。専門分野での実力が備わっていれば、会社にとっては十分魅力的な人材になります。

また、英語はしゃべることができなくても「読むこと」「聞くこと」ことはできる人が多くいます。エンジニアとして仕事をするうえで、この読む・聞くができれば、大半の場合問題にはなりません。

そのため、英語が必要かと言われれば、必ずしも必要ではないが、最先端の技術を学ぶ場合や業務遂行の上での工数ロスを防いだり、海外展開しているような企業で働きたい場合は、英語力があるに越したことはないと言えます。
ただ、いずれにせよ、最も重要なのはベースとなる技術力です。

なお、転職において語学力に関して不安がある、あるいあ英語等を活かして働きたい等があるケースではエンジニアの転職実績が豊富なエージェントを利用して相談することで、良い方向に動くことも多いため、ぜひ利用を検討ください。