グラフィックデザイナーに必要なスキルとキャリアについて

ここでは、これからグラフィックデザイナーを目指すという方やまだ経験の浅い人向けに、簡単ではありますがグラフィックデザイナーに必要なスキルを解説していきます。

グラフィックデザイナーに必要なスキル

まずは、グラフィックデザイナーに必要なスキルについて見ていきましょう。

アプリケーションの基本使用スキル

グラフィックデザイナーにとって必須スキルですね。特に重要になってくるアプリケーションは、『Illustrator・Photoshop・InDesign』の3つです。グラフィックデザイナーでなくても触る機会の多いアプリケーションばかりです。これらの操作がしっかりとしていないと、グラフィックデザイナーとして働いていくことは無理でしょう。

基本的な知識も必要になってきますが、自分であればどのようなやり方が効率的なのかを知ることも必要です。専門学校に通って学ぶという方法が一番確実ですが、書籍を買って独学で学ぶ事も可能です。知り合いにこれらのアプリケーションを使える人がいるのであれば、教えてもらうのも一つの方法ですね。

デザイン能力

グラフィックデザイナーですから、デザイン能力も必要になってくるでしょう。デザインする媒体も数多くあります。広告やパッケージだけではなく、サイトやスマートフォンのアプリなどのWeb関連のデザインも担当することもあります。そういった全てのものをデザインしていくには、写真の知識やレイアウトの方法なども必要です。

書体・フォント選定能力

書体・フォントの選定は非常に大事になってきます。ワードを使ったことがある人は分かると思いますが。書体・フォントは数多く存在しています。普通の人であれば多くても5つ程度しか使わないですよね。まずは、どのような書体・フォントがあるのかを覚えなければいけません。覚えた上で、現在担当しているデザインにはどれが合っているのかを考えましょう。場合によっては、自分でフォント作成まで行わなければいけません。

レイアウト

グラフィックデザインにおける基本的なスキルの1つです。このレイアウトによって、デザインしたものを見たくなるのか、そうでないのかが分かれます。レイアウトを考える上で重要になってくるのが、ユーザーの気持ちになって作るということです。どうすれば見やすくなるのか、どうすれば目に止まるようなデザインになるのか、そういった見る人の視線誘導を意識しなければいけません。

センス

デザイナーという職業柄、どうしてもセンスが必要になってきます。知識やスキルはあくまでデザイナーとして仕事をしていくのに必要なことであって、品質の良いデザインを作るにはその人のセンスが大部分を占めるのです。先天性のセンスも大事ですが、他のデザインに触れることによって磨いていく必要もあります。今後のことを考えても、色んな事に興味を持ってセンスを磨いてください。

グラフィックデザイナーのキャリア

グラフィックデザイナーとしてのキャリアを積んでいくと、他の職種にも興味が出てくると思います。その中でも多いのが、『アートディレクター』と呼ばれる職種です。アートディレクターとは、デザイン・広告業界の中でトップクラスの地位にいる人で、簡単に言ってしまえば映画監督のような感じでしょうか。

クライアントとの話し合いから、プロジェクト発足、メンバー集め、デザインコンセプトの決定、デザイナーやクリエイターたちへの指示など、全体的な指揮を取ります。最終的に完成したビジュアルに対する品質の全てに責任を負うのもアートディレクターの仕事の一つとなっています。

では、グラフィックデザイナーからアートディレクターになれるのでしょうか?ズバリ、なれる可能性はあります。ただし、可能性があるだけで簡単になれる訳ではありません。クライアントの要望を上手に引き出す力、それを要望通りにカタチにする力が必要です。それらの能力を身に付けるには、多くの経験が必要になってくるでしょう。

『企画、立案、提案、デザイン、編集』という全てのプロセスに関与するため、グラフィックデザイナーとして培った経験を活かすことは充分に出来ます。あとは、コミュニケーション能力やコーディネート能力、プレゼンテーション能力、ビジネスマナーなどを身に着けていきましょう。アートディレクターは、グラフィックデザイナーの目指すべき姿でもある訳ですね。

グラフィックデザイナーに求められるスキルのまとめ

グラフィックデザイナーになるには、多くのスキルが必要になってきます。ただし、どれも学べば誰でも習得可能なものばかりです。
グラフィックデザイナーを目指しているのであれば、しっかりと知識を付けつつセンスを磨く努力をしていきましょう。