【着物の買取・処分の方法に関する調査結果】値段のつけ方がわからない商材はメルカリ等のフリマアプリではなく買取サービスを利用する傾向がまだまだ高い

近年リユース市場は大きく伸びておりますが、メルカリ等のフリーマーケットアプリの台頭が市場規模を大きくしていることは間違いありません。

ただ、そんな中、着物の中古買取市場も大きな規模となっており、遺品整理等の際に着物の処分を検討している方も増えています。
着物は値段のつけ方も難しくどのように売ればいいのか、処分すればいいのか悩むという声も多く聞かれます。

そこで、今回は着物の買取市場に注目し、どのようなきっかけで着物の処分を検討し、その処分の方法なんなのか調べてみたところ以下のような結果が得られました。

着物を処分・売った方法について

着物の買取方法・処分方法の図

1.着物の出張買取サービスの利用:20.59%
2.リサイクルショップ等の実店舗へ持ち込み:27.94%
3.着物の宅配買取サービスを利用:4.41%
4.友人・知人・知り合いに譲った:25%
5.捨てた:8.82%
6.メルカリ等のフリマアプリを利用:13.24%
7.その他:0%

近年一般市場ではフリマアプリの利用が多い傾向にありますが、着物に関しては、そもそも値段のつけ方がわからないという意見や発送が面倒、想い入れがあるから知らない人に売るのはちょっと、、、という声も多くあったことから、質屋へと持ち込む方や親戚や友人に譲るという回答が多くありました。

また、出張買取サービスの利用を検討する方も増加傾向にあり、テレビCM等の影響で実店舗への持ち込み買取から出張買取への意向が進んでいるように感じました。

着物のように売るのに専門知識が必要な商材については、まだまだ第三者が介在して買取を行う需要が強くありそうです。

メルカリ等のフリマアプリを利用する層としては、フリマアプリの利用になれていて楽だからという声が多かった一方で、売ってみたら意外と手間がかかった(写真の撮り方、サイズの測り方等)という声もありました。

着物を売ろう・処分しようと思ったきっかけは?

着物の買取のきっかけ

1.掃除等をきっかけに家のタンスや押入から偶然見つけた:14.5%
2.収納スペースの場所を取り邪魔になった:25.3%
3.譲りうけたものの必要ないため:9.6%
4.遺品整理・生前整理:25.3%
5.引っ越しを機に:8.4%
6.実家に帰った際に着物が出てきた:7.2%
7.お金に困っていた:4.8%
8.着物買取に関するCMや広告を見た:1.2%
9.その他:3.6%
※複数回答が可能な設問です。

遺品整理、収納スペースが足りなくなったことをきっかけに処分を検討される方が多いという結果になりました。

また、そうしたことをきっかけに譲るという選択肢を取る方も多いのですが、譲られた方は最終的に売りに出す、という声もありました。

その他の回答の中では、「せっかく買ったけど着用する機会がなかった」というもの等がありました。

遺品整理が多かったものの、断捨離や片付けが少しブームになりましたが、長らくタンスの肥やしになっていたものを処分する視点での処分も増えたように感じます。

着物を売る・処分する方法を選択する上でもっとも重視することは何か?

着物の買取方法を選択する理由

1.買取金額の高さ:35.3%
2.スピード(少しでも早く処分したい):16.2%
3.手間がかからない方法:32.4%
4.着物に対する想い入れを理解してくれる、着物を大事にしてくれる人に譲りたい:16.2%

買取金額を重視する方、手間がかからない方法を重視する方が多い傾向です。

買取金額を重視される方は、出張買取を利用する傾向にありましたが、リサイクルショップへの持ち込みを利用する層もまだまだ多いです。
手間がかからない方法というものも上記同様ですが、何を楽と感じるかは個人差があり、出張買取なのか、店舗持ち込みなのか、フリマアプリなのかは意見が分かれるところです。

近年出張買取が高額買取をしてくれるという評判を良く聞くものの、自宅に査定員の方が来るのは抵抗があるという声も多く、まだまだリサイクルショップ等の店舗型も需要が大きいです。

その他多かったのが、想い入れがある着物なので売る・処分するのに抵抗がある、という声です。
せっかくなので信頼できる人に譲りたいという声も聞かれました。

着物の買取・売却価格のイメージがつくか?

着物の買取金額のイメージがつくか?

1.イメージがつく:16.2%
2.イメージはつかない:83.8%

着物の買取金額はイメージがつかないという方が多かったです。

そもそも自分が持っている着物の種類がわからないし、何が金額の決め手になるのかわからないという意見も多く、査定してもらわないとわからないという声が多かったです。

また、売ってみたら二束三文にしかならずにガッカリしたという声も多かったです。

今回のアンケートでは設問の中に入れませんでしたので具体的な数値は出ておりませんが、着物は高く売れるのでは、と期待していた方も一定数いらっしゃりました。

価値のわからないものは査定してもらいたいという声も

近年よく販売されているポリエステル製の洗える着物や浴衣等に関しては、ある程度買ったときの値段がわかるためフリマアプリを利用して売ってしまうという方も多いのですが、遺品整理やタンスの奥から出てきた所謂絹の着物に関しては価値がわからないので着物に詳しい第三者に査定してもらって売るというケースが多いように感じます。

また、有名産地の紬等に関しては証紙がついているケースもありますが、そのようなものは高く売れるのではということで、買取査定に出す傾向にありました。

売るということをベースに考えた場合、着物に詳しいという方を除いては基本的に買取業者への依頼需要がまだまだ高いと感じました。

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