石川県で着物を少しでも高く売りたいとお考えの方向けの着物買取ガイド



※PR

石川県の着物というと牛首紬や金沢を中心として染められている友禅染の加賀友禅、加賀小紋等が有名ですね。

近年は着物の需要が減少傾向にあることから、徐々に生産は減少しているものの、後継者や文化を絶やしてはいけないということで、加賀友禅等に関してはミス加賀友禅等が開催されていたりと話題作り等も行っており、他にも様々な取り組みが行われています。

そんな有名な着物が多い石川県における、着物の買取で役立つ情報を見ていきたいと思います。

着物の買取方法

買取査定員(石川県)

まず、着物買取方法について見ておきたいと思います。
お店に着物を持ち込んで売る方法しか知らない方もいらっしゃるのですが、最近は出張買取や宅配買取も人気となっています。
それぞれの方法の良い点、悪い点を簡単に見ておきたいと思います。

着物の買取査定の方法と特徴

  • 出張買取
    着物の買取業者の方があなたの自宅まで来て査定をしてくれます。
    着物に関しては、石川県内に限らず利用者が多い買取方法スタイルです。
    メリットとしては売る方としては家にいればいいだけなので楽なのがポイントです。着物は持ち運びが面倒なので自宅まで査定士に来てくれるのは非常に楽と言った声が多いです。
    デメリットとしては、家に人が来るのはちょっと嫌だなという方には向かない方法となります。
  • 店舗への持ち込み買取
    あなたが石川県内にある質屋やリサイクル店等に着物を持ち込んで買取を依頼する方法です。
    昔はこれが一般的でした。
    石川の場合、着物の買取を行っている店舗はそれなりにあるのですが、近年は上記の出張買取等が台頭してきており店舗は減少傾向です。
    利用される方の傾向として、自分で持っていくので手間はかかるものの、家に査定員が来るのは嫌な方は持ち込み買取をする方が多いです。
    今でも持ち込み買取は一定の需要がありますが、お店の数自体が減少傾向なのがややデメリットと言えるでしょう。店舗は維持費もかかるので運営が大変というのもあるようです。
  • 宅配買取宅配で着物を送り、査定してもらう方法です。
    私の周りではあまり利用している人はいないのですが、コロナ禍以降利用者が増えています。
    人に合わずに買取が完了できますし、かなり気楽にできるのが良いポイントです。
    大きなデメリットとしては、買取をキャンセルしたいと思った際に、着物を送り返してもらわないといけないので、その際の返送料等の手数料をとられてしまうことがあげられます。

着物の買取方法は以上となります。


※PR

着物買取の基本知識

着物の種類とその価値

着物の価値は、その種類、状態、作家の知名度、市場での需要によって異なります。以下に主な着物の種類を紹介します:

  1. 訪問着:公式な場や式典で着用される華やかな着物。色鮮やかで多くの場面で使えるため、需要が高いです。
  2. 振袖:成人式や結婚式で未婚女性が着る、袖が長い豪華な着物。華やかさと美しさから高い価値がつきます。
  3. 留袖:既婚女性が着用する格式の高い着物で、黒留袖と色留袖があります。特に黒留袖はフォーマルな場で重宝されます。
  4. 小紋:カジュアルな場で着る、小さな柄が全体に広がる着物。普段使いにも適しているため人気です。
  5. :手織りの絹織物で、普段着として人気のある着物。特に地域ごとの特色が強いものが多いです。

着物の状態と査定額

着物の状態は査定額に大きく影響します。以下のポイントを確認しましょう:

  1. シミや汚れ:シミや汚れがあると査定額が下がることがあります。ただ、無理にクリーニングに出さずに、そのまま査定に出しましょう。クリーニングが高額だからです。
  2. 破れや擦れ:生地の破れや擦れが査定額に影響します。事前に状態を確認しておきましょう。
  3. 保管状態:湿気や虫食いの被害を防ぐため、風通しの良い場所で保管しましょう。

著名な着物作家

石川県は多くの著名な着物作家を輩出しています。下の方で別途項目を設けて説明しています。

田畑喜八

田畑喜八(たばた きはち)は、京友禅の名匠で、3代目田畑喜八は特に有名です。彼は手描き友禅染の技術を継承し、1955年に人間国宝に指定されました。彼の作品は繊細な手仕事と独特の色使いが特徴で、国内外で高く評価されています。また、古代裂の収集と研究にも力を注ぎました。何代目かにもよりますが、高く売れる着物作家です。

高く売るためのポイント

状態を整える

  1. 風を通す:陰干しをして風を通し、カビや臭いを防ぎます。特に長期間保管していた着物は、風通しをしてから査定に出すと良いでしょう。
  2. しわを防ぐ:しわがつかないように保管し、しわがある場合は陰干しして伸ばします。しわがない状態の方が査定額が高くなる傾向があります。
  3. 保管:湿気や虫害を防ぐため、風通しの良い場所で保管し、たとう紙などで包んでおくことが重要です。

付属品を揃える

帯や小物、証紙などの付属品が揃っていると、査定額がアップすることがあります。購入時に付属していたものはすべて揃えて査定に出しましょう。

時期を選ぶ

着物の需要は季節によって変動します。以下の時期に売ると、より高く売れる可能性があります:

  1. 新年や成人式の前:1月前後は成人式や新年の行事が多いため、着物の需要が高まります。
  2. 夏祭りや花火大会の前:夏祭りや花火大会のシーズンには、夏用の着物の需要が増えます。

複数の買取店で査定を受ける

複数の買取店に査定を依頼し、査定額を比較することが重要です。店ごとに査定額が異なることがあるため、相見積もりを取ることで最も高い査定額を得られる可能性が高まります。

信頼できる買取店を選ぶ

石川県内で信頼できる買取店を選ぶことも重要です。以下のポイントを参考に選びましょう:

  1. 口コミと評判:ネット上の口コミや評判を確認する際は、信憑性をよく見極めましょう。
  2. 買取実績:長い買取実績がある店舗は信頼性が高い傾向にあります。上場企業であれば、コンプライアンス意識が高く安心して利用できる可能性があります。
  3. 教育制度の有無:査定士が複数いる業者では、査定士の教育制度がしっかりしているかを確認しましょう。

着物買取の流れ

  1. 事前準備:着物の種類、状態、付属品の確認を行いましょう。付属品が揃っていると査定額が上がります。
  2. 買取店の選定:口コミや評判を確認し、信頼できる買取店を選びましょう。
  3. 査定の依頼:店舗査定、出張査定、宅配査定のいずれかを選び、査定を依頼します。複数の買取店で査定を受けると良いでしょう。
  4. 査定結果の比較:各買取店からの査定結果を比較し、最も高い査定額を提示した店を選びます。
  5. 買取成立:査定額に納得したら、契約を結び、買取金額を受け取ります。

石川県の地域別着物買取の特徴

金沢市

金沢市は、県庁所在地であり、商業施設や文化施設が多く集まっています。加賀友禅の発祥地でもあり、着物買取店の数も多く、出張査定や店舗査定の選択肢が豊富です。

小松市

小松市は、商業施設が発展している地域で、地域密着型の買取店が多く、親切な対応が期待できます。出張査定や宅配査定のサービスも充実しています。

白山市

白山市は、自然豊かな環境と共に、地域の伝統文化が息づいています。着物買取店も多く、丁寧な対応が期待できます。

七尾市

七尾市は、商業施設が多く集まる地域で、アクセスが良好です。着物買取店も多く、出張査定や宅配査定の利用が便利です。

加賀市

加賀市は、歴史的な街並みと共に、温泉地としても有名です。観光客も多く訪れるため、地域密着型の買取店が多く、親切な対応が期待できます。

石川県の着物と買取相場について

冒頭でも記載しましたが石川県と言えば加賀友禅や牛首紬等が有名です。
ここでは簡単にこれらの着物の特徴と買取金額等について見ておきましょう。

加賀友禅の特徴と買取相場

加賀百万石の城下町である金沢を中心に染められているのが加賀友禅です。

鳥や草花、絵画風の模様が特徴的な手描き友禅で、加賀五彩とよばれる、臙脂(えんじ)、藍、黄土、草(緑)、古代紫を基調にした落ち着いた品の良さがあります。

京友禅だと金銀の箔や刺繍がありますが、加賀友禅では加飾は用いず、花鳥風月を上品に表現します。

虫食いの技法や先ぼかしの技法も特徴ですね。

加賀友禅は一人の作家が多くの工程を行うので、作家の個性が作風に出やすい一面もあります。

そんな加賀友禅の買取相場ですが、高額買取が期待できる着物の一つです。

買取価格に大きく幅があり、3万円程度~数十万円まで期待ができる着物です。

振袖、訪問着は比較的買取金額は高くなりますのでかなり期待できるでしょう。

その中でも更に作家ごとで価格は大きく異なってきます。

そのため、ひとくちに加賀友禅といっても作家や着物の種類、保存状態により買取金額は大きく異なりますので、しっかり着物に詳しい方に査定をしてもらう必要があります。

後は、加賀友禅の場合、加賀友禅風の着物も多数あり、素人だと見ても違いがわからないこともあるので、一般的なリサイクルショップ等で売るのはやめて、着物の買取に詳しい方がいるところにお願いしてください。

牛首紬の特徴と買取相場

牛首紬は別のページで紹介しておりますので簡単に記載します。

石川県の白山市白峰で織られている絹織物で、当時は牛首村と呼ばれており、そこで織られていたことから牛首紬と呼ばれるようになりました。

牛首村は昔から養蚕が盛んな地域で、歴史的には平安時代から織られていたようです。
ただ、牛首紬が商品化されたのは江戸時代になってからとなります。

牛首紬が最も人気を博したのが大正時代で、生地が釘にひっかかっても破れない、むしろ釘が抜ける、と言われるほどに頑丈で、そこから釘抜き紬として売られていたこともあります。

味わい深い後染めの紬となります。

そんな牛首紬ですが、買取相場はなかなか難しいところとなります。

普段の装いとして使われる着物としては買取金額は高い方であることは間違いないのですが、だいたい数万円程度が相場ではないかと考えられています。

牛首紬に限りませんが、着物は同じ名前がついているものでもなかなか一般化して金額を出しにくいものなので、加賀友禅同様に、しっかり価値のわかる方に見てもらうようにしましょう。


※PR

石川県に関連した着物作家と買取相場

石川県の着物作家や買取相場についても簡単に紹介させていただきます。
着物作家については徐々に紹介者を増やしてまいります。

羽田登喜男:石川県金沢市生まれの着物作家で人間国宝

友禅染の代表的な方ですね。国内外で活躍していました。

フランスのリヨンにて友禅展をひらくなど世界的にも名前が知られており、花鳥風月に描き、伝統技法と独自のデザインが人気です。鴛鴦(おしどり)は特に有名ですね。

京友禅に加賀友禅を合わせたような独自の境地を開いた友禅染は羽田友禅と呼ばれることもあり、手描き友禅の魅力を存分にあじわうことができます。

そんな羽田登喜男の着物ですが、こちらも人気で高額買取されるものです。

友禅で貴重なものであれば100万円を超すような買取金額になることもあるようでした。
手描き友禅の着物は現在あまりつくられませんので、そもそも貴重ということもあり買取金額はかなり高いと言えるでしょう。

その他様々なものの監修も行っており、羽田登喜男の作品であれば基本的には高く売れる傾向にあるため、やはり査定に出すことがあるようでしたら着物の買取に詳しいところに見てもらうとともに、複数社に査定してもらった方が良いかと思います。

 

失礼しました。続けて記載いたします。


まとめ

石川県で着物買取を検討している方々に向けて、買取のポイントと高く売るためのコツを詳しく解説しました。着物の価値を最大限に引き出すためには、以下の点が重要です。

  1. 状態を整える:風を通し、しわを防ぎ、湿気や虫害を防ぐために適切に保管しましょう。
  2. 付属品を揃える:帯や小物、証紙などの付属品を揃えて査定に出すと査定額がアップします。
  3. 時期を選ぶ:新年や成人式の前、夏祭りや花火大会の前など、需要が高まる時期に売ると良いでしょう。
  4. 複数の買取店で査定を受ける:複数の買取店に査定を依頼し、最も高い査定額を選びましょう。
  5. 信頼できる買取店を選ぶ:口コミや評判、買取実績、査定士の教育制度などを確認し、信頼できる買取店を選びましょう。

金沢市や小松市、白山市など、地域ごとの特徴を踏まえて買取店を選び、満足のいく買取を実現しましょう。この記事が、皆さんの着物買取の参考になれば幸いです。

参考文献

  1. 石川県観光
  2. 久保田一竹美術館
  3. 友禅染協会
  4. 龍村美術織物



※PR