かつては庶民の普段着としても親しまれていた着物。
現代においては街中で着物を着ている女性を見かけることはほとんどありません。
そこで今回は女性100人に着物を着用することに関する意識アンケートを行いました。
そもそも着物を着たいと思うかといったことから着物に対するイメージまで調査を行いましたので結果を記載させていただきます。
普段から着物を着る機会や習慣はありますか?
着物を着る機会がある:3%
着物を着る機会はない:97%
普段街中で着物を着ている女性をほとんど見ないことから、ある程度予想通りの結果となりました。
現代においてはやはり着物を普段から着るというかたはほとんどいらっしゃいませんでした。
着物は特別なときに着るものだと思っていますか?
はい:93%
いいえ:7%
大半の方は成人式や結婚式などのイベント事がある時に着るものだと思っているようでした。
頂いた意見をいくつか紹介すると、
「はい」を選択した方は、
「結婚式や成人式でしか見たことが無い」
「七五三や入学式など特別な行事の時に着るものだから」
「着付けが大変で特別な時しか着ようと思わないから」
「高いし特別な時以外に着て汚したら大変だから」
「普段から着るイメージは無い」
「敷居が高い、格式が高いものだから」
「着物は人生の節目などの特別な時に着るものだから」
「高級なものだから」
「おめでたいイメージ」
といったものが多くあり、ハレの日に着るものという認識が大半です。
特に若い方は着物は普段着るものでは無いでしょ?とお考えの方も多かったです。
確かに近年の呉服市場は高級路線が中心で、普段着としてではなく品のある特別な衣装としての売り出しが多く、ある意味そうした販売戦略の結果、普段から着物を着るというイメージがなくなってしまったと考えられます。
一方で「いいえ」を選択した方は、
「普段着用の着物を着ている(木綿等)」
「ちょっと前まで着物は庶民の普段着だった、今の高級路線でおかしくなった」
といった声がありました。
着物を着たい、着て見たいと思うことはあるか?
はい:73%
いいえ:27%
普段着物を着ない人が大半であり、尚且つ着物は特別な時に着るものというイメージが定着していますが、一方で着物を着て見たい、着たいと思っている方は多いようです。
「はい」を選んだ方の意見としては、
「着付けが面倒だから着ないけど、簡単なら着たい、興味はある」
「着物は奇麗だし日本の文化だから興味はある」
「日本の伝統だしもっと興味を持った方が良いとは思っているし着て見たいとも思うけど気軽なものがない」
「他に着ている人を見かけないから着ないけど和は好きだし一般化すれば着たい」
「いいえ」を選んだからは、
「着物警察がうるさいから着たくない」
「マナーとかルールとかいろいろあって自由に楽しめない」
「小物とか髪型とか合わせるのが面倒だから特別な時以外は着たくない」
といったものがありました。
意外ときっかけさえあれば着物を着る人は増えるかもしれないと感じました。
後は着物を着た際に口うるさく注意されたりして面倒だと感じた方も多かったようです。
普段着として気軽に着れる着物やファッション性のある着物があれば普段から来てみようかなと思えますか?
はい:46%
いいえ:54%
条件つきではありますが、気軽に着れるものがあれば着物を普段から取り入れてもいいかもしれないと感じている方は意外と多かったです。
「はい」を選んだ方の意見としては、
「動きにくさや着る時の大変さがなくてもっとカジュアルに着れるのであれば、興味ある」
「敷居も高ければ値段も高いので、洋服感覚で着れるものがあれば」
「周りから浮かなければ着て見たい(流行ったり一般化したら着たい)」
「ごちゃごちゃ言われないなら着てもいいかも」
「洋服見たいに気軽で機能性もあるものがあれば面白い」
「さらっと着れるものがあれば」
「安いものがあれば」
「インスタにあげたい」
「外国人が着ているのを最近見かけるけどいいなと思うから」
着物は高級で普段着るにはもったいない、後は着物警察みたいな人たちがうるさい、という声が多くありました。
また、やはり高級品というイメージがあるようで、そうした敷居の高さがなくなり現代にあったものが増えれば需要は増えるかもしれないと感じました。
ちなみに「いいえ」を選んだ方は、
「年齢を重ねないと似合わない気がする」
「高いから着ようと思わない」
「周りから変な風に見られそうで勇気はない」
「カジュアルなイメージがわかないから」
といったものがあげられました。
伝統やルールも大事だけど着物に触れる機会を増やしてもいいと思う
伝統を守り、ある程度品位を保つことも重要かと思います。
しかし、ファッションを楽しみたいという方が多く、ある程度自由に楽しむ文化を作り、もっと着物が身近に感じられるようになれば、まだまだ需要はあるのではないかと思います。
着物がもっと身近な存在になればうれしいと思います。
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