小紋とは?~同じ柄を繰り返し染める型染めの普段着~【着物の種類と買取】

まず初めに小紋について触れておきたいと思いますが、小紋とは現代でいうところのワンピースのような着物です。

全体に模様があり、型を使って染める型染めの着物です。

基本的には洒落着として楽しむ着物となります。

小紋の種類

小紋と一口にいってもいくつか種類があり、「江戸小紋」「京小紋」「加賀小紋」が代表的な物となります。

江戸小紋と買取金額について

小紋の一種で細かな柄を染め抜いた一色染めの格の高い小紋です。

江戸時代に大名が裃に染めた藩の定め小紋に由来し、柄の大きさと種類で格が変わります。

江戸小紋三役と呼ばれる「行儀」「鮫」「角通し」の三柄は格が高く、色無地に近く見えるほど細かな柄ですと「極」と名称がつけられ、紋を入れると順礼層になります。
一方で、三役でも柄の大きいものは普段着に。

人気の高い着物となります。

買取金額に関しては、幅がありますが、比較的高い傾向にあり、1万円~数万円程度になることも多いです。
ただ、一概に言えないため、必ず着物に精通している買取店に査定を依頼しましょう。

京小紋と買取金額について

京小紋は名前の由来通り、京都で広まったものです。
明治時代以降に流行ったもので、京友禅の技術と小紋の技術を合わせたもので、現代でもこの技法が使われたアイテムは多くあります。

京都ということで華やかな印象が特徴の小紋で、買取金額は江戸小紋同様需要が高いことから数千円から高いものですと数万円程度が相場となります。

加賀小紋と買取金額について

「加賀」という言葉からわかるように石川県で作られたと言われている小紋です。

これは京小紋が元となっていると言われており、品のある雰囲気の着物です。

ものによりますが、一般的な相場としては買取金額は数千円~3万円以内程度かなと思います。

小紋の買取金額は数千円~5万円以内が多い

小紋は無地部分の多い飛び柄等ですと帯の合わ方や格により着回しがきくので需要も高くそれなりの金額で買取される傾向です。

そのため、買取を検討されているケースでは着物に詳しい査定スタッフがいる業者さんにしっかり見てもらいましょう。